今日は丸善の医学書コーナーに行った。「誰も教えてくれなかった風邪の診かた」があったので買ってきた。著者は手稲渓仁会病院の岸田直樹先生。これまで「風邪症候群」の本を集めてきた。といっても、それほどの数はない。成書として出たものの数も少ないし、雑誌の特集もそれほどない。たいていは、秋か冬ごろにインフルエンザと組み合わせて特集が組まれる。「かぜ症候群とインフルエンザ」のような名前で出ることが多い。
古くは田坂先生の分類があって、ずっとその分類によって診療してきた。最近、羊土社のレジデントノート増刊で風邪の診かたの本が出ているが、多数の書者の分担執筆なので、役には立つが診療のコツという点ではいまひとつだった。今日買った本は単独の著者なので期待できそうだ。
もう一冊の医学書は能登洋先生の「糖尿病診療(秘伝)ポケットガイソ」。あとは、金子タカシさんの将棋の本「美濃崩し200」と、おもしろそうな日本史の本「超軽っ日本史」。いとうせいこうさんの文芸漫談が文庫本で出たのでそれも買った。合わせて一万円弱。
病院から電話が来て、誤嚥性肺炎で入院していた高齢者の経管栄養を数日前から再開していたが、酸素飽和度が下がったという。誤嚥性肺炎の再発なので、経管栄養を中止して抗菌薬と点滴を再開した。最低量の注入でも、なじまなくなっている。最期まで点滴でいくしかない。