パーキンソン病で神経内科外来に通院していた78歳女性はしだいに動けなくなり、嚥下障害で食事をとれなくなっていた。ここ数か月で10Kgの体重減少がある。一昨日内科外来を受診した。右肺炎があり、誤嚥性肺炎だった。点滴と抗菌薬投与で解熱してきたので、抗菌薬は効いているようだ。今日外来で診ていた神経内科医(大学病院から)が来ていて、これまでの話を聞いた。胃瘻造設による経管栄養を勧めていたが家族は拒否したという。しないのはいいが、どうもその先のことは決めていないらしい。肺炎がうまくいったん治癒したとしても、食事摂取はできない。食事をとれなくても誤嚥性肺炎を起こすかもしれない。家族を呼んで今後の方針を決めなければならない。本当は入院時に話し合ってくべきだが、忙しすぎてできなかった。