なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

糖尿病性ケトアシドーシスが入院していた

2012年11月04日 | Weblog

 病院から電話がきた。一緒に診療している内科医からで、朝に糖尿病性ケトアシドーシスの患者さんが入院したが、治療について相談したいという。外科医からの転身なので、あまり経験がないので、治療を確認したかったようだ。30歳台後半の男性で、大学からの応援医師の外来に通院していた。治療に対して熱心ではなく、中断してしまう人だった。担当医から対応について相談を受けたことがあった。きちんと治療を受けたがらないという問題と経済的な問題があった。

 本来はインスリン強化療法が必要だが、1日何回も注射してくれない。やむを得ず、持効型のレべミルだけは継続するという方針になっていたはずだ。2か月おきに通院はなんとか継続していたようだ。予約日に来院せず、予約日からしばらくたってから、インスリンを取り来た時に処方した記憶がある。血糖が1000で、生理食塩水の点滴静注と速効型インスリン(ヒューマリンR1単位/ml)の点滴静注をして、血糖が200台になってきたという。意識も回復していた。グルコース入った維持輸液(ソルデム3A500ml)にヒューマリンRを5単位混合した点滴に変更して、脱水を補うようヴィーンF500mlを側管から入れて経過をみることにした。血糖測定でヒューマリンR皮下注での補正も合わせて行うことにした。

 明日からは食事を出して、インスリン強化療法を開始する予定とした。患者さんが受け入れるかどうかはわからないが。

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