なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

偽痛風でした

2012年12月03日 | Weblog

 胆嚢結石・総胆管結石があり、急性胆嚢炎・胆管炎で入院していた94歳男性は、抗菌薬投与でもなかなか炎症反応が下がらなかった。それにしては、しだいに解熱して肝機能障害が正常化してきていた。腹痛も軽快して、炎症反応と合わないと思っていた。

 週末から右手関節の腫脹があり、後頸部痛もあった。今日触診すると手関節に熱感があり、明らかに腫れている。X線でみると手関節(三角靭帯)に石灰化があり、また頸部CTで環軸関節の歯突起周囲に石灰化を認め、偽痛風だった。胆道感染症は軽快していて、偽痛風による炎症反応上昇だった。NSAID(セレコックス)内服とPPI内服を開始して食事(脂肪制限食)を出してみることにした。外科医の判断では手術はしない(できない)だったので保存的にみるしかないが、いったん治まるかもしれない。

 

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