なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

昨夜は当直、動悸と頭痛

2012年12月23日 | Weblog

 昨夜は当直だった。62歳女性が動悸を訴えて救急車で搬入された。循環器科の内科クリニックからテノーミン25mgの処方を受けていた。めまい感や頭重感も訴え、神経質そうな印象がある。動悸を訴えている時の心電図では、心拍数は90~100/分くらいで、洞性頻脈気味というだけだった。虚血性の変化もない。アタラックスP1Aを筋注して休んでもらうことにした。朝には症状は軽減していたが、何となくすっきりしないようだった。内科クリニックでホルター心電図を2回を行って、特に異常は認めなかったらしい(本人の話)。夫と二人暮らしらしいが、「夫は遠くに行っている」と表現していた。単身赴任なのかどうか、詳しく聞きにくい気がしたので、あえて聞かなかった。市内にいる娘があとで病院に来ていた。アタラックスPno錠剤を頓用として処方した。連休明けにかかりつけの内科クリニック行ってみるという。

 32歳男性が頭痛で救急搬入された。5年前から頭痛があって、最近ひどくなってきたという。8月に近くの病院で頭部CT検査を受けて、異常はなかったそうだ。頭頂部や後頭部がぎゅっと痛いという。拍動性ではない。肩甲骨周囲も含めて肩こりがひどい。コンピュータの画面を見るのが多い仕事をしているという。検査を希望したので頭部CTを行ったが、異常なしだった。以前に風邪薬を飲んだ後に、のどが詰まる感じがして受診した既往がある。明らかな喘鳴などはなかったが、気道の浮腫を誘発する可能性をあるかもしれない。頭痛で市販の鎮痛剤を飲んだ時も違和感があるという。この方もアタラックスPの点滴静注で経過をみたが、、不眠が続いていたらしく、軽く一眠りしてから症状は軽減した。デパス1錠頓用を処方して帰宅とした。

 何の病気にも葛根湯を処方する葛根湯医者ならぬ、アタP医者だった。

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