なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

肺炎、膵炎、喘息発作

2012年12月17日 | Weblog

 金曜日の夜間に60歳男性が急性肺炎で入院していた。3日前から寒気があり(微熱はあったらしい)、当日高熱が出た。当直は応援医師だったが、胸部X線・CTで左右肺に浸潤影を認めた。それぞれ範囲は狭かったが、深夜だったため、そのまま入院していた。抗菌薬はゾシン4.5gが1日3回で申し分ない。市中肺炎で、喫煙者ではあるが明らかなCOPDの所見・症状はないので、セフトリアキソンでもよかったかなというところだ。翌日から解熱してきて今日は調子良くなっていた。通常の細菌性肺炎でよいのだろう。約1週間で退院にもっていけそうだ。

 今日は内科再来をみていたが、年末年始に月曜日が2回休みになるため、その分患者数が多かった。小児期から膵炎発作を繰り返している26歳男性が腹痛で受診した。血清アミラーゼが軽度に上昇しているが、炎症反応は陰性だった。膵炎を起こすたびに入院にすると入院回数が多くなるので、中等症や重症でなければ、外来で点滴して経過をみて決めている。今日は患者さんも外来治療で帰宅するつもりで来ていた。FOY(のジェネリック)を入れた点滴を2本して夕方まで経過をみたが、症状が軽快したので今日は帰宅とした。今晩はスポーツドリンクのみとして明日の朝の症状で再受診するかどうか決めてもらうことにした。

 喘息発作で39歳男性が受診した。新患担当の応援医師がソル・メドロールの点滴とネブライザーを2回行ったが、まだ喘鳴が目立った。午後にその応援医師から引き継いだ。当地は実家があるが、住んでいるのは別の市で近くの呼吸器科が有名な病院に通院していた。仕事があるので入院はできないという。デカドロンの点滴を追加して、喘鳴がほとんど消失したので、帰宅とした。プレドニン30mg/日の内服を3日分処方した。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする