肺癌・癌性胸膜炎の70歳代女性は食事がとれず、内服(オキシコンチンも含む)もできなくなった。末梢から500mlの点滴をしていたが、点滴できる血管があまりなくて、末梢からの持続点滴は困難だった。CVラインを挿入して、持続点滴を開始して、少量の塩酸モルヒネも持続点滴で開始した。うとうとした感じで、呼べば開眼するので、ちょうどいいかもしれない。
脳腫瘍の80歳代後半の男性が朝方(午前7時)に亡くなって、当直医が時間を確認した。病院に出てきてから、病室に診に行き、病院を出る時に見送った。がんセンターで脳腫瘍の放射線治療を行っていた。当院に搬入された時に、問い合わせたが、もう治癒したので関係ないという返事だった。認知症で治療に支障があったらしいので、もう診たくなかったのだろうが。当院に入院して点滴で経過をみてきたが、2か月もった。家族は在宅介護が大変だったらしく、最期まで病院で診ますと伝えると、むしろ喜んでいた。
急性膵炎(慢性膵炎の急性増悪)の患者さんは一昨日の朝に鎮痛剤を1回使用して、その後は使用していない。検査値と画像では今ひとつ改善していないが、自覚症状が改善しているので、経過として悪くはないのだろう。十二指腸下行脚が肥厚してその周囲脂肪織に炎症像があるgroove pancreatitisだが、十二指腸の内腔は入院じより開いたように見える。