なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

膵臓と大腸

2014年07月12日 | Weblog

 腹痛(臍周囲痛)の69歳男性が内科クリニックから当院の消化器科に紹介された。上部消化管内視鏡検査は異常なしで、腹部エコーで膵臓に嚢胞性病変を指摘された・腹部造影CTで確認すると、膵鈎部に2cmほどの嚢胞があり、壁在結節があるらしい。腫瘍マーカーのCA19-9が140と高値だった。悪性の部分があると思われた。超音波内視鏡もやっている専門病院に紹介するとして、大腸も検査しておいた方がいいだろうということになった。

 そして大腸内視鏡検査をすると、上行結腸から回盲弁を巻き込んで盲腸にかけて結腸癌があった。どうも腫瘍マーカーの上昇はこちらの問題だった。放射線科も読影レポートには、膵嚢胞性疾患の指摘しかなかった(読影依頼には膵臓を診て下さい)。わかってからCTを見返すと、確かに上行結腸腫瘍をしてきでるが、情報なしで指摘するのは難しいと思われた。

 さて治療をどうするかということになる。回盲弁にかかっているので、あまり待てない。まとめて専門病院(たとえば大学病院)という選択もあるが、まず当院で結腸癌の手術をして、おそらく術後に化学療法をすることになるので、治癒の見込みがあれば改めて膵嚢胞性病変の治療を考える(経過観察もある)というのが妥当ではないか。

 この方は8年前に尿管結石でCT検査を受けていて、いま見返すと膵臓に数mmの嚢胞が指摘できる。これもあるのがわかっての読みなので、当時指摘するのは難しいだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする