なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

ツツガムシ病

2018年10月22日 | Weblog

 午前中内科再来を診ていると、病棟の看護師さんから報告があった。昨日高熱で入院した49歳男性は、今日になって全身に皮疹が出ていた。昼前になったが、外来のきりのいところで病棟に診に行った。

 確かに全身に発疹が出ていて、軽度にかゆみがあり、引っ掻いて数か所は傷になっている。Tシャツを脱いで両腕を上げるもらうと、左腋窩に比較的小さ目さが、黒色の刺し口があった。ツツガムシ病だった。

 皮膚科の先生が毎年数例診ているので、病室で診てもらった。なるほどと、皮膚科的な皮疹の表現を言いながら、使い慣れた一眼レフで写真と撮りまくっていた。昨日の生化学検査の検体が残っているので、それで抗体検査(Kato、Karp、Gilliam)を提出された(保険で3種までらしい)。

 昨日は普通の点滴だけで抗菌薬は使用していなかった。さっそくミノマイシン点滴静注を開始した。

 ところでお仕事はと訊くと、山の斜面にコンクリートを貼ったり、網かけをする仕事で、ほとんど山にいるそうだ。まあ最初から訊けよという話だが、会社の寮に住んでいるというので製造業と思い込んでいた。

 

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