
「as astonishing as when you go into a motorway service station and see they’ve still got a Wimpy /高速のサービスエリアにウィンピーがまだ残ってるのと同じくらい驚くべき」
これは、赤字会社であるMJNエアーが生き延びてることのたとえをキャロリンみずから語った、「クリスマススペシャル/モロカイ」エピソードの台詞です。和訳の中に写真を貼っておきましたのでお分かりになった方も多いですね!ウィンピーとはイギリスのハンバーガー・チェーン店で、「裏切りのサーカス」に出て来たように、70年代まではありふれた存在だったのです。ところが80年代にマクドナルドやバーガーキングに押され、減少の一途をたどっているので、キャロリンに言われてしまうのです。

こちらが最後の1軒となった高速サービスエリアのWimpyレストラン
私が初めてロンドンへ行った80年代にはロンドン中心地にも確かあったのです。どこにあったのかは覚えてないけれど、ネットで検索もできない時代に、Wimpyはイギリスのハンバーガーという認識はあって、所変わって東京は新宿コマ劇場まわり(今はないのかな?)のミニシアターで、ロックバンド、ザ・クラッシュが出ていた「ルード・ボーイ」という映画を見た時、ロンドン気分でその映画館の下にあったWimpyでハンバーガーを買った覚えがあるのです。今映画を調べたら、日本公開は1987年。だからその時点では日本にもあったんですよ!!(Wikiによればなんと日本初の海外産まれのハンバーガーチェーン店だったそうです)
1977年生まれのジョン・フィネモアもまだかろうじてウィンピーがマックとキングに塗り替えられる過渡期を体験しているでしょうね。そしてMJAでも1番年上のキャロリンが言う事で、そのWimpyという響きに古き良きイギリスへの懐かしさと、こんなにメジャーブランドにやられてるのに、なぜかかろうじて生き延びてる可笑しさと愛おしさをそのままMJNに重ねられるのじゃないでしょうか。
ところで、レストランのウエブサイトでメニューが見られるのですが、なかなか美味しそうなんです。マーティンが時々自分へのご褒美に食べるジャケット・ポテトや、イングリッシュ・ブレクファストもありますよ。そうそう、今ここはカウンターサービスのファストフードではなく、テーブルで注文する、ちゃんとしたお皿にお料理が乗って来る形式のレストランです。

わー、これ美味しそう!