私の職場の同じ部屋にGさんという女性がいます。日本人と結婚して(今は離婚している)日本にたぶん20年以上住んでいて日本語の会話がとても上手です。
今日、そのGさんが、上司(日本人女性)が自分にだけ話しかけてくれない、と私に言って来ました。自分だけ無視されている、と。
その上司は、別に誰に向かって話をするでもなく、その部屋のリーダーなので誰かに個人的に話しかける以外は、みんなに話かけているのですが、たぶん日本語なのでGさんにはついて行けないのが本当のところだと思います。
でもGさんは、上司の上のマネージャーに「自分だけ話かけてもらえない」とクレームをつけるのです。
Gさんの日本語会話はかなり上手なので、上司には、彼女がみんなの会話に入れないということが理解できません。
これをちょっと説明しますね。
私たちは日本語ネイティブなので、例えば日本語ならTVドラマを見ながら別の作業してドラマを理解するということもできてしまいます。また、たとえ音量が小さかったり、電波の悪くてはっきり全部聞こえない会話も、全体を一部から推量してだいたいの意味をつかむことができます。それに、いきなり話しかけられて最初を聞き逃しても会話についていくことができます。
こういうことは、私は英語だと苦手です。
英語ネイティブ耳がないので、集中して聞かないとわからなくなるのです。同じように英語で喋る時に、同時に別のことをしながらダラダラと喋れません。頭をフル回転して英作文しながら喋るので、作業する手が止まってしまいます。
たぶんGさんが日本語喋る時もそうだと思います。
でも上司は日本語しか喋らないので、いくら会話が上手だとは言え「Gさん」と呼んで注意を促してからでないと、彼女が話に入れないことが理解できないのです。
上司は今の職場に10年以上務めていますが、職場の公用語が英語になる前から採用されているので日本語オンリーを通しているのです。とても統率力のある人望の厚い人ですが、どんなに長くいても、母国語以外をしゃべる世界は体験しないと私が説明してもわからないみたいです。
Gさんも日本語が得意だという自負があるから、自分の言葉の能力のせいで会話に入れないのだとは絶対に認めません。上司が自分だけ仲間はずれにしているとマネージャーに言っていることは上司本人も知っていて、彼女には寝耳に水なんですね。みんなに話してるのに、Gさんが黙ってしまうだけだと。なんでGさんだけわざわざ呼んで話さなくてはならないのかと怒ってます。
私の見解は、上司の他言語の無知とGさんの自意識過剰のぶつかり合い。
外国語は上手になったらなったで別のレベルの問題も出て来るんですよね。
まあGさんの性格の問題も半分ですけど。
素直にできないことは認めて、勉強するとか、ネイティブ耳は勉強で見につくわけでもないので、相手に正直に言って対処すればいいのにな~
と私も人の様子を見て自分を正すか・・・
3/9追記
今回使った「ネイティブ耳」と言うのは、脳の言語機能が出来上がる13歳前後までにその言語を習得すると身に付く、と私が日本語教授法を習った5、6年前にはわかっていました。
ある言語を使うのに必要な音の聞き分けは言語によって違います。
例えば英語のthの音。例えば「Thor」は日本語にするとマイティー・ソーで「ソー」ですね。だってホントのthの音は日本語にはないので書き表せないし、聞いても「ソー」のように聞こえるのです。
なぜなら出来上がった脳は、知っている言語にない音は耳が聞いても省略して処理してしまうからです。その音に似た自分の言語の音の亜流としてとらえます。
日本語ではザ行とジャ行はまったく別の音です。でも韓国にはザ行がないのでジャ行で処理してしまいます。「安全」と聞いてもをアンジェンと脳がとらえるのでそう発音してしまいがちなのです。
でもまあ、耳がいい人は大人になってから習得した言語でも区別できる人はいますよね。一般論です。
今日、そのGさんが、上司(日本人女性)が自分にだけ話しかけてくれない、と私に言って来ました。自分だけ無視されている、と。
その上司は、別に誰に向かって話をするでもなく、その部屋のリーダーなので誰かに個人的に話しかける以外は、みんなに話かけているのですが、たぶん日本語なのでGさんにはついて行けないのが本当のところだと思います。
でもGさんは、上司の上のマネージャーに「自分だけ話かけてもらえない」とクレームをつけるのです。
Gさんの日本語会話はかなり上手なので、上司には、彼女がみんなの会話に入れないということが理解できません。
これをちょっと説明しますね。
私たちは日本語ネイティブなので、例えば日本語ならTVドラマを見ながら別の作業してドラマを理解するということもできてしまいます。また、たとえ音量が小さかったり、電波の悪くてはっきり全部聞こえない会話も、全体を一部から推量してだいたいの意味をつかむことができます。それに、いきなり話しかけられて最初を聞き逃しても会話についていくことができます。
こういうことは、私は英語だと苦手です。
英語ネイティブ耳がないので、集中して聞かないとわからなくなるのです。同じように英語で喋る時に、同時に別のことをしながらダラダラと喋れません。頭をフル回転して英作文しながら喋るので、作業する手が止まってしまいます。
たぶんGさんが日本語喋る時もそうだと思います。
でも上司は日本語しか喋らないので、いくら会話が上手だとは言え「Gさん」と呼んで注意を促してからでないと、彼女が話に入れないことが理解できないのです。
上司は今の職場に10年以上務めていますが、職場の公用語が英語になる前から採用されているので日本語オンリーを通しているのです。とても統率力のある人望の厚い人ですが、どんなに長くいても、母国語以外をしゃべる世界は体験しないと私が説明してもわからないみたいです。
Gさんも日本語が得意だという自負があるから、自分の言葉の能力のせいで会話に入れないのだとは絶対に認めません。上司が自分だけ仲間はずれにしているとマネージャーに言っていることは上司本人も知っていて、彼女には寝耳に水なんですね。みんなに話してるのに、Gさんが黙ってしまうだけだと。なんでGさんだけわざわざ呼んで話さなくてはならないのかと怒ってます。
私の見解は、上司の他言語の無知とGさんの自意識過剰のぶつかり合い。
外国語は上手になったらなったで別のレベルの問題も出て来るんですよね。
まあGさんの性格の問題も半分ですけど。
素直にできないことは認めて、勉強するとか、ネイティブ耳は勉強で見につくわけでもないので、相手に正直に言って対処すればいいのにな~
と私も人の様子を見て自分を正すか・・・
3/9追記
今回使った「ネイティブ耳」と言うのは、脳の言語機能が出来上がる13歳前後までにその言語を習得すると身に付く、と私が日本語教授法を習った5、6年前にはわかっていました。
ある言語を使うのに必要な音の聞き分けは言語によって違います。
例えば英語のthの音。例えば「Thor」は日本語にするとマイティー・ソーで「ソー」ですね。だってホントのthの音は日本語にはないので書き表せないし、聞いても「ソー」のように聞こえるのです。
なぜなら出来上がった脳は、知っている言語にない音は耳が聞いても省略して処理してしまうからです。その音に似た自分の言語の音の亜流としてとらえます。
日本語ではザ行とジャ行はまったく別の音です。でも韓国にはザ行がないのでジャ行で処理してしまいます。「安全」と聞いてもをアンジェンと脳がとらえるのでそう発音してしまいがちなのです。
でもまあ、耳がいい人は大人になってから習得した言語でも区別できる人はいますよね。一般論です。