
意外な展開にびっくり仰天のエピでした!
第2子アルバートの産後に気分が沈みがちなヴィクトリアですが、アルバートの父が亡くなり、アルバートが故郷に帰ってしまいます。
一緒に行きたかったヴィクトリアですが、「元気を取り戻すために子供達と一緒に残って」と夫に言われ送り出す女王。
この時、アルバートが馬車でドイツに行くのにあまりにもお付きの人が少なくて私も驚きました。1国の王配ならぞろぞろと馬車が続くのかと思いきや、立ったの1台。本当に質素な人だったのだなあ。
で、それでそれで、故郷コーブルグには、エルンスト1世の弟=ベルギー王レオポルド=アルバートの叔父と、アルバートの兄のエルンストも集まっています。
この二人はアルバートにとても近く、女遊びの好きな父エルンストの影が薄いのに比べ、ヴィクトリアとの結婚を推進していたのもレオポルドだったし、
二人のキャラクターが俳優さんたちの功績かとてもいい味を出してアルバートを盛り上げていて、
この3人のドイツの男たちが一緒にいるのを見るのが私は大好きだったんです。
そしたらなんと!
アルバートにとって父から離縁されて家を出てしまった母は、謎ながらも慕っていた若くて綺麗な母だったわけですが、なんとアルバートが生まれる前、女遊びが激しい父の影で寂しがっていた母を慰め親しくしていたのは、レオポルドその人だったと本人の口から父の葬儀で聞かされるとは!!!
それでは、父が悪いと思っていた両親の夫婦仲の悪さは、もしかして母の叔父との浮気が原因かも知れないし、
何よりも、アルバートの父親はレオポルドだったと?!?!
どうりでアルバートに「イギリスの皇太子の顔が早く見たい」などと、やけにプライバシーに口を挟むわけですよ!
アルバートにしてみれば、自分が不義の子であると宣告され、イギリス王室に非嫡子の子孫をもうけてしまったと罪悪感に押し潰れそうなショックです。
一方、一向に気が晴れずに公務もやっとのヴィクトリアは、アルバートの帰りを待ちわびて、
弱った者どおしのふたりはますますお互いを必要とする夫婦になって、
メランコリックなんだけれども、
(歴史を知る視聴者には)弱さが絆を深めるのね・・・と
ふたりのロマンスを祝福したくなるのでした。

エリザベス2世のドラマ「ザ・クラウン」もそうですが、王室ドラマって、やはり尺があると華々しい部分だけでなく人間らしいロイヤルファミリーをも描けていいですね。ヴィクトリアは何シリーズ予定されているのかしら。