イギリスの旅、観劇は3日目からにしたので到着翌日はV&Aに。
常設展でも服の展示は見応えがあるV&Aですが、今「マリー・クワント」と「クリスチャン・ディオール」の特別企画展も展開中です。特にディオールの方の人気が高くチケットはソールドアウト。私はメンバーの友人のゲストとして入れてもらったので幸運でした。
ではまず「マリー・クワント」。60年代のミニスカートの代名詞的デザイナーです。しかも若モースENDEAVOURの時代。
マリーが作ったスタイルは現代も生きているものもあるのでオートクチュールのディオールよりもより等身大の自分が着る服として現実的な目で鑑賞できます。
上下の写真はメインステージのような場所で、上階と下の階をつなぐ階段も含めたディスプレイなのですが、そんな目抜通りのようなステージになんと自分も置物のように座った女性が?!
街を歩く人たちよりグンとオシャレ度の高い年配の女性が多い客層だったのに、このヒト自由すぎ・・・
上下の2枚は初期の作品で、スカートがまだそんなに短くありません。
下のドレスはメンズのような地味な生地ですが、両胸のポケットの位置がヘンテコな位置についてるのがとても可愛い。ポケットが個人的に好きなんですが、マリーの服はスカートの裾ギリの位置にあったりして萌えポイント高いです。
下3枚はジンジャー・グループというそれまで1点1点作っていたものを大量生産ベースに乗せたライン。
ベージュとオレンジ、黒の組み合わせとてもオシャレ!
下、左はネクタイとベスト、その右はスボンに注目。メンズアイテムを取り入れていたのが斬新だったそうで。
ザリガニのお散歩は水着でね。
上下はリバティやウィリアム・モリスのプリント生地とのコラボのジンジャー。
上のドレスが下の有名なヴィダル・サスーンの撮影に使われた。
マリーの功績のひとつはジャージーで服を仕立てたこと。
こういう重めのストレッチ素材ってなかった時代、よく動けたな〜って思う。マリー以前にはシャネルがジャージーを使っていたけど、シャネルの客層は富裕層のみなのに比べマリーは一般の人に買える服でこれをしたのは意味がある。
型紙メーカーにパターンも提供していました。このデザインの型紙、欲しい!
PVC(ビニール)製のレインコートも彼女の開発、右のマネキンのポーズほとんどモンティ・パイソンのシリー・ウォーク笑。
お人形の服もデザイン。名前はデイジーちゃんです。
デイジーとお揃いの服が着られた。
キラキラのタータンチェックってだけでも可愛いのに、これもお人形とおそろとは!
この辺りは70年代に入ってるので雰囲気が他と違ってきました。
おもちゃとのコラボ。乗馬デイジーちゃん。
日本でも幅広く展開している化粧品シリーズ。
ピーターパンカラー(丸襟)、ホットパンツもマリーのトレンド。
このキラキラした展示と同じくらい私はこの観客さんたちを見るのも楽しかった。若い学生かな、って人たちからマリーの時代に10〜20代だったのねという年配層まで皆さんオシャレ度がそれぞれに高かったから。ガラスケースの前にマネキンのようなポーズをとって楽しむグループもいたりしました。展示に対して敬意を払い自分も楽しむという姿勢は気分が高揚します。同じことがロンドンでは音楽ライブでもあり(他の国でも同様のことはあるのでしょうけど私が知るのはロンドンくらい)お客さんの反応がアクティブで盛り上がります。