Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

半年ごとの務め

2014-04-12 23:56:00 | 国際結婚・家族のこと


本日の午前中に任務終了しました。1年に2度やって来る夫の両親を泊めるというボランティアが。彼らには、愛しい長男と唯一の孫に会える楽しい機会です。しかし愛しい息子は夜の団らん時には仕事で不在なので、残された父母と私とMはモノポリー/ロンドン編をやるのが定例となっています(笑)キャビンプレッシャーではハークが得意でしたね。私はアーサーと同じで得意なゲームじゃないんですが、Whitehallだけは購入しましたよ!パレーズ・エンドのラストシーンの土地ですから!

もう何回も来てるので日本も珍しくなく、そして、年寄りなんで仕方ないけど世界に名立たる和食もあまり興味なさそうです。私が家で作るご飯はおいしいとお礼を社交辞令で言いますけれど、これからイタリアに帰るというのに、ランチのレストランに蕎麦屋よりもイタリアンを選ぶという風情のなさ。「グルテンを食べてはいけない」とダイエットを理由に蕎麦を拒否したけど、ピザやパスタはOKでおやつにも自分で持って来たホットクロスバンズやうちのビスケット食べてました。小麦はグルテンを含むと知らぬわけがあるまい。そして何回も日本に来てるのに日本式の挨拶を覚えずに母はイタリア語で「ボンジョルノ」だの「スィ」とか返事するのって一体なんなんだろ?ロンドンに住んでると日本人同士でもたまに英語で挨拶するってのはあるけどそれは土地の言葉なわけで、ここはイタリアでもなくイタリア人もいないのに?ジョークだとしたら、ユーモアのセンスを疑うぞ。

でもそんな母も日本の服は気に入っていて、と言うのも彼女の好みはナチュラルなカジュアルなので、ヒラヒラキラキラゴージャスのイタリアンセンスよりも、無印良品やユニクロの天然素材のベーシックな服とお値段が大好きなのです。ロンドン・パリ・ニューヨークならMUJIやユニクロあるだろうけど、イタリアにはないしね。

さて、いよいよ先日オーストラリアのお土産にリクエストしたリッチ・ティー・ビスケットのお話です。なんとも意外な結果に!



あった!と一瞬喜んだものの、・・・・・こ、これは?!

もしやショートブレッドにもレーズン入りのがあるように、そういう亜種なのかとも思ったけれど、ど、どう見てもリッチ・ティーの特徴はひとつもない・・・・マリー・ビスケットを買って来てくれるんじゃないかと密かに期待していたのだけど、こ、こんな事態が!

オーストラリア製

そしてその驚きとともに、このメーカー名にもコレクティブとしては何の脈絡もなくニヤリ・・・



P A R A D I S E .............. Paradise !!

すみません、ナショナルシアター/フランケンシュタインに出て来るんです。クリーチャーが言葉を、文字を覚える時にこの言葉が。

ということで2度驚かせてもらいましたが、マリーにさえ似ても似つかぬこのビスケット、まだ開けてません。

Great British Pudding Bars

2014-04-09 00:00:00 | イギリス
先日書いた「ザ・ビューティフル英国の唯美主義1860-1900」の会場は、東京丸の内「三菱一号館美術館」という、ヴィクトリア時代のイギリス建築の中にあるギャラリーです。ですので会場の外観と内装を見るだけでも価値がありますが、展示見学以外のもうひとつの楽しみはショップでのお買物です。ミュージアム・ショップはどこも楽しいけれど、今は展示に合わせてロンドンのV&Aショップのオリジナル商品も販売しています。私も絶賛したモリスの壁紙やファブリックを使った製品もあります。が個人的にはモリス柄の小物というのはおばさんぽくって好きじゃないごにょごにょ・・・でも私の目に飛び込んで来たコチラは思わず衝動買いしました。



こちらは、実はショップに5種類あったうちの厳選1種で、メーカーのサイトには6種類とその内5種をボックスにした「Library 」というセットまでありました。

シリーズ名から分かるとおり、イギリスのPudding=デザート/お菓子をイメージしたチョコレートバーにしたものです。
ETON MESSは苺のフリーズドライとメレンゲの欠片が入っていて、元ネタはこちら!



wiki(英語版から抜粋/日本語なし)によれば「苺とメレンゲとクリームの交合物からなるイギリスのデザート。イートン校がハーロウ校と毎年クリケット試合をする時に食べるもの。」だそうです。・・・どうりで私は食べたことがなかったわ!しかし対するハーロウ校の方では何を食べるのでしょうね?気になりますね?

残りの5つのフレーバー
「Spotted Dick」
「Apple Crumble」
「Summer Pudding」
「Treacle Tart」
「Lemon Meringue」
の元ネタの方は食べたことありますので、またの機会に書きますね!

ちなみにこのチョコ、ミュージアムショップでは590円でしたが、本社サイトでも£2.49です。関税や送料を考えると、まずまずのお値段でしょう。もしこれから訪れる方いらっしゃいましたら、別のフレーバーもお試しになってみてくださいね。私が迷ったのはSpotted DickとTreacle Tart、このふたつは濃厚まったり系のはず。Apple CrumbleとLemon Meringueはさわやか系のはず・・・・




Endeavour 2 記事その2

2014-04-08 13:33:00 | モース&ショーン・エヴァンズ
ENDEAVOURシリーズ2英国放送に合わせた記事のリスト第2弾を残します。
見てから読むか・・・読んでから見るか・・・読まないままか・・・

CULTBOX ‘Endeavour’ Series 2 episode guide 2014/4月1日付け エピ1~3のガイド

WHT'S ON TV Behind the scenes on ITV's Endeavour 2014/3月31日付 舞台裏などの写真17枚

METRO Endeavour series 2: Six compelling reasons why you should definitely watch it  2014/3月30日付 お勧めポイント/6のショーン・エヴァンズという項目、彼がsteals the showと書いてあるんだけれど、この表現は脇役が主役を差し置いて観客の目をさらうという意味では?!主役であるショーンに使えないと思うんですが?!そしてLike another popular TV detectiveって、BBCのあの探偵さんのことですよね?その探偵さんのように仕事熱心で頭がいい、と書かれた後の文はこうです。 but Evans also manages to make him grounded and completely likable. しかしエヴァンズはしっかりして好感のもてる人間にも演じた・・・・い、いや、水を差すわけじゃないが、シャーロックが好感もてないのは脚本がそうなんであって、役者のせいじゃないですよね・・・いや、冗談だとはわかってますけどね・・・くだらなすぎて失笑できますよね。

METROより

the advertiser 2014/4月1日付 ショーンのインタヴュー 東南アジアを旅行してたって!ついでに日本に来てくれてもよかったのになああああ!

LIVERPOOL ECHO Scouse Morse Shaun Evans confident he can fill big shoes 2014 4月6日付 ショーンの出身地リバプールのメディアですね。「WALTON BOY」って呼ばれてるの過去の役名かしら?

以下順次追加の可能性あり

フランケンシュタイン再び

2014-04-07 20:45:00 | ベネディクト・カンバーバッチ
両バージョン1回ずつ見て来ました。フランケンシュタイン再上映。先行予約で当選したチケットはなんと1番端っこ、しかも入場口階段の上という特殊な位置のため前は手すり、後には席はないという孤独席。ロイヤルボックス席と勝手に命名して落ち込まないようにしました。しかしそこはオープンしたてのTOHOシネマズ日本橋!スクリーンは凹面なので端でもちゃんとよく見えました。


この縦の裂け目は人間の産まれて来るヴァギナを連想させるし、ベネディクト・クリーチャーは裂け目から出た後にそこからぶら下がってるヒモで遊んで喜ぶのですが、あれは臍の緒みたいでした


前回観賞後に私の頭に残ったことは、まず、hedgehogさん提唱のフランケンシュタイン博士=同性愛or性的不能説
それと、原作者メアリー・シェリーの育ちと執筆環境を知って疑った、産む性としての自分のジェンダー嫌悪
ああ、こうして書くと、ダニー・ボイルが言った人間の普遍的な問題、「神と人間」「自然と科学」などの対立はどこかに吹っ飛んでます。もちろんそういうテーマも重く受け取りましたが、もっと個人的なテーマをより感じるのは私が女性だからなのでしょうか・・・

2回目なので、最初にBCクリーチャーを見た時そのあまりの異形さに直視できないほど哀れに感じたのに、今回はかわいさ倍増、しっかり見入って「足の指の演技がうまいな」とか「ロンパって相手の目を見ない視線と正常に目を合わせる視線が交互に出るのが怪物っぽいな」と分析さえしてました。



二人の俳優の違いもよりはっきりと分かるように。JLMはクリーチャーも博士もBDよりも輪郭が強く、元々は正常だったのが「研究に没頭」「人造人間だから」という理由があって普通じゃなくなっているキャラに見えた。時がたてば狂気も治まり怪物もやがて人間になれるのではないか、と思えた。一方、「天然の気違い博士」と「創造物」に見えるBCキャラのふたりは治らない。あれが博士とクリーチャーの自然な姿に思えてしまう演技でした。BCは瞳の色が薄いことは遠目にはわからないのに、存在感そのものが薄いんです。JLMがしっかりと影と輪郭線がある油絵としたらBCは水彩画のように儚いのです。声もバリトンで身体も大きいのに、はっきりとこの世のものに見えないのです。

印象はさておき。

前回見た時に、ラストシーンで感じた博士とクリーチャーの一体感。
今回はそれを全編に感じる結果に。なぜなら一番上に書いた、ふたつの説が頭にこびりついていたから。
フランケンシュタインは同性愛者か不能者か。原作ですと、彼には愛する大親友がいて同性愛者の可能性もあるのだけれど、ニック・ディア脚本では大親友は割愛されているので、どうやら不能者じゃないか。という目で物語を見ると、博士の婚約者エリザベスに対する関心のなさに納得できます。女性があれだけ積極的に愛を(性を?)求めてるのに、頑に拒む男!たとえ頭の中が怪物問題でいっぱいだったにしてもあり得ない拒否。でも研究に取り憑かれた博士は自分の不能は意識になかった。それが、自分の研究の実であり失敗と思ってたクリーチャーに「愛とは・・・」と説かれてしまい、悔しくも意識したのじゃないでしょうか。エリザベスの言う普通の方法で子供を作れないフランケンシュタインは、無意識に不能の穴埋めとして人間を作ったけれど、その結果、成長したクリーチャーは本当に博士の欠陥部分を補う役割になって、彼の婚約者と交わった。博士とクリーチャーは二人でひとりの男なのです。

さてメアリーのジェンダー嫌悪の方は、実は彼女がまだ18歳だったことを考えるとそんなに不思議じゃないです。リンク先の記事にも書いたけれど、教養のある頭のいい少女だったんです。知的活動する人間が、頭のいい紳士や自分が、動物と同じように性交する事実を、ひとつの世界に統合してる最中だったんじゃ・・・もしかして現実に彼女はフランケンシュタインが言ったような「女は男のように考える能力がない」「女の得意な事はあるのか」と男に言われて冗談じゃない!と思ったかも。必死で自分の知性を証明したかも。彼女は妊娠して、せっかく頑張った理性の証明よりも明らかな自分の身体の変化に無理矢理統合させられたんじゃ・・・

だからやはりあの物語は、「知性」vs「愛と肉体」の統合物語に思えるのです。主従関係は逆転するんだけれど、相反するものがイン&ヤンのように、互いに必要として完成するという。そして新しい光の世界にふたりで漕ぎ出すというラストシーンが大好きなんです!!!!
統合なんてダニーもニックも言ってないんだけれど、あのラストはそういう風にしか解釈できなくて。
でも、どなたか「こんな意味にもとれるよ!」と思われる方、ぜひご意見聞かせてくださいね。


OZからやって来る

2014-04-05 21:02:00 | 国際結婚・家族のこと


いきなりこんな写真ですみません。これは、以前、義理の両親からもらったホビットランドもといニュージーランド土産の食器用ブラシです。

しかし私を含めて多くの日本人は、食器洗いにブラシをあまり使いませんよね?なのでこれをもらった時は、正直言って「はあ?」でした。しかし、これの実力は、ポリッジを作った鍋を洗う時に発揮されました。ポリッジというのは麦のフレークに水を足して作るお粥のようなもので、デンプンが水に溶けるとできる、あの糊状のものに麦が混ざったものが鍋の内側全体についた時、スポンジではどうも手際がうまく行かないのです。その時、このブラシの青い部分の先端のフラットなヘラで、糊状のものを鍋からはがして取り去り、取り切れなかった糊はブラシでワシワシっとかき回すと落ちるのです!

さらに、日本ならではの使い方としては、餃子や炒飯を作ったフライパンにこびり付いた餃子の皮やお米にもよく効きます。素材がプラスチックなのでフライパンや鍋を傷めることもありません♪

つまり、このフラットなヘラがついているのがポイントで、それがニュージーランドのにしか付いてないと両親は言っておりました。

その両親は今現在オーストラリアにいて、来る今週の水曜日に我家へとやってくるのです。いつもは、イタリアとニュージーランド間の移動の途中に日本に立ち寄って行くのですが、今回はオーストラリアに寄ってから日本に来ることにしたと。

それで数日前に「オーストラリアから何を買って来て欲しい?」と連絡が来ました。
本音は今まさに行われているOZコミックコンでの「ベネディクトのサイン」と言いたいところです。それはまあ話が長くなりますから、ないとわかっているけど、「リッチ・ティー・ビスケットがあったら」と頼みました。果たして彼らは「マリー・ビスケット」を買ってくるだろうか・・・・
(*リッチ・ティーはイギリスにしかなく、それ以外の国では似たようなビスケットでマリーがその同じ地位に君臨しているそうなので)