コリンの出ている0204~06からスタートに戻って全部見た感想を書いておきます。
心に引っかかったことは二つあったのですが、フェミニズム的な内容だったのが自分でも面白いと思います。
まず字幕の日本語について。このドラマに限ったことではないのですが、ステラの台詞の言葉遣いが難しいな~といちいち思いました。というのは彼女は連続殺人事件捜査という大きなプロジェクトの指揮をとる警察でも階級の高い人物でありながら、冷静だけれど口調はソフトなんですね。そのためか字幕は女言葉。「~~~よ。」「~~~なの。」が「~~~した」などの断定に混じってどうしても入ってしまう。指令の時は「~~~して。」これが男性警官ならば「~~~しろ。」のはず。ジェンダー的にニュートラルな語尾なら「~~~してください。」などの丁寧語があるけど、階級の高い人が低い人に個人的に話す時には違和感があります。見るからに男性的な女性キャラならば男性口調の字幕をつけたらあうでしょうが、ステラは知的で冷静で、だけどフェミニンというキャラだから、フェミニズム的後進国の日本から彼女に近いサンプルを見つけられないのかもしれません。
と、日本語教師をしたことがあるので日本語と英語の違いがつい気になる私的な感想でしたが、もう一つ、このドラマをコリンファンとして見たからにはネタバレを避けて通れない、と決意しました。ステラ、スペクター、トムの関係について。
行きますよ!
ステラは独身の美人ですのでそれなりにモテます。ロンドンから派遣されたステラのベルファスト警察での引き受け責任者ジムとは過去に付き合っていたようです(多分不倫だった)し、別の地元警官のひとりとも一夜の関係を持ちました。事件がらみでそのことがジムにバレた時、ジムは彼とステラの関係を詮索します。ジムはまだステラに未練があるので個人的な感情です。しかしステラは別にその警官と付き合ってるわけではなくて、たまたま部屋に転がってきた美味しいものをいただいただけだと説明します。それに対してもジムはまだ倫理的にステラを非難するので、ステラは「ベルファストには短期滞在だし、男は同じことをしてよくて女はだめなのか」ときっぱり言ったのです。
なるほどねーと私は思いました。フェミニズム先進国のイギリスでも、女性にだけ貞操を求めることはまだ残ってるのですね。男性なら一夜の遊びが「たまには仕方ない」くらいなのに同じことを女性がしたら人格を疑われるのか。
ステラは美人女性もホテルの部屋に誘っていたのでバイのようで、確か「こう言う仕事をしていると人の温もりが余計に必要になる」と言っていました。結婚とか、仕事一筋のキャリアウーマンとかから自由な、新しい人生やセックスへのスタンスですね。
(さてフェミニズムの話はここで終わり、関係の話に雪崩れ込みます!)
そこに現れたのがコリン演じるトム・アンダーソン。ステラが主任警部(ステラより階級は下)のイーストウッドにトムのことを聞いたら「若くカリスマ的でハンサム」と意味ありげに描写したのでステラは「マスクをしてたから顔は見てない」と嘘をついた上で「トムをチームに加えたら役に立つ」と自分の部下として求めました。
とステラがトムを第一印象で気に入ってたのはそのシーンでわかりましたが、犯人を逮捕して取り調べ中に、いきなりステラのホテルの部屋のベッドで眠りこけてるコリン(トム)にはかなり衝撃を受けました。マンガだったら私1mは後ろにぶっ飛びました!
旅先のアバンチュールだった別の警官との時は、本当にただのアクシデントを楽しんじゃった的な関係だったので、それとトムとの関係が重なって「うーん」「私がステラでもコリンなら気持ちはわかるけど一体どうしてそうなったの???」とモヤモヤが~~~
そしたら、その謎はBBCのThe Fallページに出ている削除シーンで溶けたんですよぉ~~~!コリンの寝顔の前のシーンとして、深夜の暑でばったり会った二人の会話があったのに削除されていたのです。壁の捜査資料を見ながら、自分の父のことをトムに話して、「飲みにどこか行くのはいいのか悪いのか?」と聞いたのです。この誘い方も、性犯罪を捜査する警官としてステラが「合意がないのに性的行為を強いるのは犯罪」と定義していることを思い出させます。もう、なんでBBCこれを削除したのかなっ!
さて削除シーンから本編に戻ります。トムが「自分とスペクターを重ねているか?彼はなんだか魅力がある。」とステラに聞いた時、ステラの答えは「スペクターを嫌悪している」とのことでした。
ところで私はコリンが出てる以外に何も知らずにこのドラマを見始めて、ドーナン演じる犯人のポール・スペクターを見ていて「コリンに似ている?」と思ったんです。それもそのはず、そういう設定だったんですね・・・カルバンクラインのモデルもしていたというドーナンですが、コリンに似ている?と思いながらもどうしても好きになれませんが。
そしてシリーズ2のラストシーン。過激組織のジミーがスペクターを撃ち、2発がスペクターに、1発がトムに。その時ステラが駆け寄って傷に手を当て抱き起こしたのはスペクターの方・・・ううう、それはないよトムもお腹のあたりに当たってるのに・・・そしてトムの心配をしたいのにカメラはスペクターの顔へ。
その時、スペクターの顔を私は始めて美しいと思いました。俳優ってすごい!ずっと暗く重い過去を顔に背負ってたスペクターの顔が、安心しきって母親に抱かれているような表情だったのです。その時彼に意識があったかどうかはわかりませんが。
そしてステラの方も、せっかく事件解決が近いというところで犯人の命を失う以上の動揺を見せてシリーズは完結してしまいました。私はこの時トムの心境はいかに、シリーズ3で彼はどうなるのか、って気が気ではありません!
では必死で撮ったスクショを記念に貼っておしまい。
心に引っかかったことは二つあったのですが、フェミニズム的な内容だったのが自分でも面白いと思います。
まず字幕の日本語について。このドラマに限ったことではないのですが、ステラの台詞の言葉遣いが難しいな~といちいち思いました。というのは彼女は連続殺人事件捜査という大きなプロジェクトの指揮をとる警察でも階級の高い人物でありながら、冷静だけれど口調はソフトなんですね。そのためか字幕は女言葉。「~~~よ。」「~~~なの。」が「~~~した」などの断定に混じってどうしても入ってしまう。指令の時は「~~~して。」これが男性警官ならば「~~~しろ。」のはず。ジェンダー的にニュートラルな語尾なら「~~~してください。」などの丁寧語があるけど、階級の高い人が低い人に個人的に話す時には違和感があります。見るからに男性的な女性キャラならば男性口調の字幕をつけたらあうでしょうが、ステラは知的で冷静で、だけどフェミニンというキャラだから、フェミニズム的後進国の日本から彼女に近いサンプルを見つけられないのかもしれません。
と、日本語教師をしたことがあるので日本語と英語の違いがつい気になる私的な感想でしたが、もう一つ、このドラマをコリンファンとして見たからにはネタバレを避けて通れない、と決意しました。ステラ、スペクター、トムの関係について。
行きますよ!
ステラは独身の美人ですのでそれなりにモテます。ロンドンから派遣されたステラのベルファスト警察での引き受け責任者ジムとは過去に付き合っていたようです(多分不倫だった)し、別の地元警官のひとりとも一夜の関係を持ちました。事件がらみでそのことがジムにバレた時、ジムは彼とステラの関係を詮索します。ジムはまだステラに未練があるので個人的な感情です。しかしステラは別にその警官と付き合ってるわけではなくて、たまたま部屋に転がってきた美味しいものをいただいただけだと説明します。それに対してもジムはまだ倫理的にステラを非難するので、ステラは「ベルファストには短期滞在だし、男は同じことをしてよくて女はだめなのか」ときっぱり言ったのです。
なるほどねーと私は思いました。フェミニズム先進国のイギリスでも、女性にだけ貞操を求めることはまだ残ってるのですね。男性なら一夜の遊びが「たまには仕方ない」くらいなのに同じことを女性がしたら人格を疑われるのか。
ステラは美人女性もホテルの部屋に誘っていたのでバイのようで、確か「こう言う仕事をしていると人の温もりが余計に必要になる」と言っていました。結婚とか、仕事一筋のキャリアウーマンとかから自由な、新しい人生やセックスへのスタンスですね。
(さてフェミニズムの話はここで終わり、関係の話に雪崩れ込みます!)
そこに現れたのがコリン演じるトム・アンダーソン。ステラが主任警部(ステラより階級は下)のイーストウッドにトムのことを聞いたら「若くカリスマ的でハンサム」と意味ありげに描写したのでステラは「マスクをしてたから顔は見てない」と嘘をついた上で「トムをチームに加えたら役に立つ」と自分の部下として求めました。
とステラがトムを第一印象で気に入ってたのはそのシーンでわかりましたが、犯人を逮捕して取り調べ中に、いきなりステラのホテルの部屋のベッドで眠りこけてるコリン(トム)にはかなり衝撃を受けました。マンガだったら私1mは後ろにぶっ飛びました!
旅先のアバンチュールだった別の警官との時は、本当にただのアクシデントを楽しんじゃった的な関係だったので、それとトムとの関係が重なって「うーん」「私がステラでもコリンなら気持ちはわかるけど一体どうしてそうなったの???」とモヤモヤが~~~
そしたら、その謎はBBCのThe Fallページに出ている削除シーンで溶けたんですよぉ~~~!コリンの寝顔の前のシーンとして、深夜の暑でばったり会った二人の会話があったのに削除されていたのです。壁の捜査資料を見ながら、自分の父のことをトムに話して、「飲みにどこか行くのはいいのか悪いのか?」と聞いたのです。この誘い方も、性犯罪を捜査する警官としてステラが「合意がないのに性的行為を強いるのは犯罪」と定義していることを思い出させます。もう、なんでBBCこれを削除したのかなっ!
さて削除シーンから本編に戻ります。トムが「自分とスペクターを重ねているか?彼はなんだか魅力がある。」とステラに聞いた時、ステラの答えは「スペクターを嫌悪している」とのことでした。
ところで私はコリンが出てる以外に何も知らずにこのドラマを見始めて、ドーナン演じる犯人のポール・スペクターを見ていて「コリンに似ている?」と思ったんです。それもそのはず、そういう設定だったんですね・・・カルバンクラインのモデルもしていたというドーナンですが、コリンに似ている?と思いながらもどうしても好きになれませんが。
そしてシリーズ2のラストシーン。過激組織のジミーがスペクターを撃ち、2発がスペクターに、1発がトムに。その時ステラが駆け寄って傷に手を当て抱き起こしたのはスペクターの方・・・ううう、それはないよトムもお腹のあたりに当たってるのに・・・そしてトムの心配をしたいのにカメラはスペクターの顔へ。
その時、スペクターの顔を私は始めて美しいと思いました。俳優ってすごい!ずっと暗く重い過去を顔に背負ってたスペクターの顔が、安心しきって母親に抱かれているような表情だったのです。その時彼に意識があったかどうかはわかりませんが。
そしてステラの方も、せっかく事件解決が近いというところで犯人の命を失う以上の動揺を見せてシリーズは完結してしまいました。私はこの時トムの心境はいかに、シリーズ3で彼はどうなるのか、って気が気ではありません!
では必死で撮ったスクショを記念に貼っておしまい。