つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

学校評価にかかわるアンケート調査

2011年02月19日 | 子育て

「開かれた学校」というのを耳にされるとおもう。
そういう開かれた学校というものを目指し、全国の学校で学校評価アンケートというものが導入されて久しい。わが子がお世話になった学校にも、それぞれそういうものがある。
一番熱心なのは、小学校。子どもたちの対するアンケートから始まり、保護者からの自由記述を集め、それに対する学校の見解などを事細かに印刷し、年に2回、A4判で10ページ以上の立派なものが配られる。

全校児童数が300を少し超える程度の小さな小学校だ。だからこそできることなのだろうと思うが、このごろ感じるのは、もともと「開かれた学校」のために、誰でもが子どもの育ちのために、自由に意見を言える環境を整えようということで始まったことなのだろうが、今は、アンケートを取ることが目的になっているように感じる。

昨秋、前期アンケート結果報告なるものが配られた。あまりの分量の多さにいつもわが子に関するだろう部分だけを拾い読む。前回も「6年生」をキーワードに追っていっていた。こういうものなので、そう目につく意見があるわけではないはずなのだが、この時は違った。ある学年の保護者の方の記述に「6年生」を名指しした意見が、一つではなく立て続けにいくつも並んでいた。

書かれていたことは子どもであればありそうなことばかりで、指摘されれば気をつけますと受け入れることばかりなのだが、印刷物にそのまま載ったことに違和感を覚えた。親が手に入れる情報と言うのは、ほとんどが伝聞に基づいている。子どもからだったり、友達、その友達の親から・・・。子どもは嘘をつくことはあまりない。だが、自分に都合の悪いことは決して言わない。そういう情報だ。その上でも、親がわが子のいうことを全面的に支持をすることに文句をつけるものではない。私だって、うちの子の最大の味方でありたいと考えている。ただ、それを何の配慮もなく印刷物にして、全家庭に配布した学校のセンスに?だった。

昔、学校から出る印刷物は絶対な信頼があったように思う。誤字脱字などあるはずもなく。文章も素晴らしいものが書かれていたはずだ。今、学校から出る印刷物にそういう誇り高い何かは感じられない。誤字脱字、意味の通らない文章、日付の誤り・・・数え上げればきりがない。忙しいのだろうが、先生の信頼と言うのはそういうところから積み上げていくものではないかと考えているから、とても残念に感じている。

先日、後期アンケート調査が配られた。何年か前から、このアンケートに意味を見いだせなくなり、答えを返すことをやめていた。これが最後と思い、そんなこんなを書いて子どもに持たせた。私が言いたいことを先生はまっすぐ受け取ってくれるだろうか・・・定かでない。

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