前回読んだ『虹の岬・・・』もほのぼのとして良いんだけれども、ちょっと内容が平坦な感じがする
かと言って残酷なミステリーはあまり好きじゃない。
殺されていた!だれが犯人?・・・くらいは良いんだけど、被害者の心理描写まで書かれていると怖い><;
日常でちょっと気付かない事を気付かされる些細なミステリーを書く加納朋子の本を読みたいと思い、図書館で借りてきた『てるてるあした』
照代という名の15歳の少女
突然1人ぼっちの環境に放り出される
15歳の考えること・自分にかけられる言葉の受け取り方や心の動き・自分が発した言葉の相手に与える意味・・・感じやすい年頃の、気持ちの動きがよく書かれている
佐々良という架空の街が舞台(どうやら埼玉県にあるらしい^^;)
照代が居候のような形で一緒に住むことになった70歳代の老女 鈴木久代と、その友人たちなど周囲の人とのかかわりの中で成長していく照代
知ってるよ!やってるよ!わかってるよ!頑張ってるよ・・・・^^;
読み終えてみるとある意味、鈴木久代がもう一人のヒロインのように思えてきた