私小説作家、車谷 長吉の短編集
『白痴群』-小学生の1年ほどを街の親戚の家で過ごした時のこと
『狂』-高校教師(恩師)のこと
『功徳』-大学卒業後に会社員として働いた会社の先輩のこと
『愚か者』-おそらく作者を小学生の目(第三者)で見ていると思われるエッセイ
『武蔵丸』-結婚後に飼っていたカブトムシのこと
『心の一番寒い場所』-会社員の頃に関わった、謎の人物のこと
どれも、とても興味深く読んだ
5・6歳の子供が、とても感受性豊かに人と関わっていく様は、大人と同じ目を持っているんだなと思う
高校教師に自分と同じ内面を見ていた作者
小学生の家にやってくる作者を描写していると思われる、その様子は元気な磊落な1人の社会人として見える
カブトムシの描写もとても面白くて、微笑ましく、作者が一番幸せな生活を過ごした時期であろうと思われる
車谷 長吉が、ワタシの親戚の1人のように思えてきだした><;従兄くらいかな^^;