舞を観る

渋谷の　セルリアンタワー能楽堂　にて日舞の発表会を観た。

渋谷にこんな所があるなんて、なんだか不思議な感じ。
そういえば以前、東中野の梅若能楽堂でパントマイムの先生の公演を
拝見したことがあったなぁなんて思い出してみたり。

この発表会、友人が出演した。

彼女は、私がフリーで舞台を中心に細々と活動してた頃、
初めて主役をやらせて頂いた作品で一緒だった人。
他の出演者とはもうとっくに疎遠になってしまってるのに、
彼女とだけは時たまのメールのやりとりで繋がってる。
彼女がお家元の内弟子というご縁で、
大きな舞台の影アナをやらせて頂いたこともある。

私は、基本『人が何かをやってる』のを見て触発されるどころか、
むしろ我が身を比べて落ち込むことの方が多い。
…我ながらなんてネガティブなの　　


でも今日、彼女の舞を観て『私もがんばんなきゃな』って、素直に感じた。
この感覚は、けっこう久しぶり。どころか、もしかしたら初めてかも知れない。

これってなんてすごいことなんだろう。


伝統と格式の世界で舞う彼女の姿は、私に強さとしなやかさを教えてくれた。

感謝を込めて。