ゆ ず 茶 庵 Blog

バンドウユミ  Private Blog
  ALBA所属 ひよっこナレーター の 上々↑↑ライフ

適性と見栄と

2006-12-23 20:58:05 | Go!Go! わたし ~日々徒然~
小学生の頃、例に漏れず習い事をさせられた。
「させられた」とあえて書くのは、そのどれもが自分の意志ではないから。

 習字・珠算・ピアノ

なんで習わされたかというと、周囲がみんなやってたから。
ただそれだけ。
今にして思えばそんなのただの「親の見栄」なんだけど。

中でも特にニガテだったのが、ピアノ。
実は未だに譜面が読めない。
歌がけっこう得意なのは、2~3度で歌詞も曲も覚え込む耳のお陰かも。
ちなみにピアノはうちになかった(笑

よく先生が「歌ってみて」と言ってたのを覚えてる。
それは「音階で歌って」という意味なんだけど
私はどうしてもその下に書いてある歌詞を歌ってしまう。
それを見て先生が母に言った。「この子は歌の方に絶対向いてますよ」。

それでも、私はピアノを続けさせられた。
もちろん辞めたいと何度も言ったのだけれど、聞き入れられることはなかった。
私にとってピアノを弾くことは苦痛でしかなくて、
年を重ねた今でも、懐かしさをもって思い出すことは、ない。
今ではもう弾くことさえできない。その気もない。

要するに。
母は子供の適性よりも、自分の見栄を優先したのだなと。
オトナになった私は思う。

「楽しくピアノ弾いて何が悪いんですか」

ドラマ『のだめカンタービレ』を見て、ふとそんなことを思い出した。
明後日、最終回。はう。