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バンドウユミ  Private Blog
  ALBA所属 ひよっこナレーター の 上々↑↑ライフ

『脳男』

2013-02-15 04:48:29 | Go!Go! わたし ~鑑賞編~
予備知識は、以前別の作品を観た際に観た予告編のみ。
危うさと、狂気と、紙一重に存在する美しさ。
いいキャスティングだと思った。

 『 脳男 』

スタンプが貯まって、無料で一本映画が観られる。
ただし2Dのみ。
有効期限は2/15。つまり今日。

昼間の上映回なのに、すぐ後ろにJKのグループ。主演の生田くんのファンと見える。
「エレクトリカルパレード」が巧く言えないのが、なぜだかおかしくて仕方ないらしい。
さっすが、「箸が転がっても可笑しい」オトシゴロ。
可愛いのだけれどもね。この調子でずっと騒がれたら堪らないので、席を移動。
上映中の注意映像を見ながら「なにココ森なのー?」と笑う。をぃをぃ

さすがに心配になってきたが、始まってすぐ、その心配は杞憂に終わった。
笑って観られる映画じゃない。

実を言えば、生田斗真くんの出てる作品を見るのは、これが初めてだったりする。
確か光源氏?
終始無表情の主人公は、その端正な顔立ちでさらに「異常」を強調する。
もっともその背景・心の奥底に潜むものは、どこかしら切なさを感じさせます。

私が「ヒミズ」以来ずーっと注目してる二階堂ふみさん。
まったキレた演技をしてますね。
以前養成所でお話を伺った監督さんが、中村玉緒さんを評して曰く『幼児性と凶暴性が同居してる』と仰いまして。
これ、本当に強烈に印象に残ってるんですけど、この言葉を思い出しました。
すごい役者さんだと思います。

江口洋介さんや、松雪泰子さん。その他にもそうそうたる「強者」が並ぶキャスティング。
それに一歩も引かず、それどころか圧倒する勢いでスクリーンに存在する、若いエネルギー。

時代は、確実に動いているのです。
そして時は流れているのです。


痛いのとかグロいのが苦手な人には、ちょっとアレかも知んないです。
映画を見終えた後、色々考えることもあるかも知れません。
だからこの作品は、1人より2人以上で観ることを、私はお勧めします。

・・・この先の「彼」を、単なるダークヒーローとして描くには、私はかなり痛々しい気がします。
そう考えると、なるほど、確かに和製ダークヒーローかも知れないです。


エンドロールにアメコミの影響が大きく見受けられます。
好きな人はすんごく好きだと思いますよ♪