季節ごとの日射取得量…北斗市・ファース本部
窓ガラスからの熱収支は、もっとも悩ましいところです。
普通の一枚ガラスが最も熱を通します。
一方では、最も熱を逃がしています。
また季節ごとに太陽高度が異なるため、その対応も必要です。
写真は、ファース本部本社の敷地内に設置した開口部日射取得の実験ハウスです。
この実験ハウスでは、庇の長さやガラスのLow-E機能に関する実験を行っています。
この実験ハウスに取り付け前は、実験ボックスで幾度も繰り返し試験を行います。
1000㎜×1000㎜×2000㎜で、硬質ウレタン100㎜厚さにして、六方を完全に囲ったボックスに、600㎜×600㎜の多機能ガラスを嵌め込み、内部に電気ヒーターで加熱します。
この600㎜のガラスの種類を色々と変えながら実験を繰り返し、もっとも良い構成のガラスを採用します。
最多ガラス枚数は8枚合わせで、かなりの高断熱になりますが、重くて施工が無理です。
実験ボックスやこの実験ハウスで幾度もの試験を経てきました。
現在は、6枚ガラスで熱貫流率(U値)022w/㎡kのガラスを創り上げました。
昨年12月末には、私の自宅のファースの家に取り付けて温度変容を視ています。
ガラスを作製してくれた栃木県那須塩原市の星野アルミ建材さんは、何度もの実験に付き合って頂きました。
特許出願にも共同出願になっております。
熱貫流率(U値)022w/㎡kとはグラスウール断熱材200㎜厚さに相当するガラスです。
写真のような庇は美観上の課題があるため、Low-E機能を設えるようにしました。
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