豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

暖かい家ってどんな家…北斗市

2008-12-06 12:57:03 | ファース本部
今日の北海道北斗市は、朝から軽いフワフワ雪や、時折、ボタン雪のような大きな雪が降っており温暖地域の九州でも雪が舞っていると言います。
日本列島の冬は、沖縄県を除く、全都道府県で暖房の要らない地域はありません。
真冬に九州、四国に行くと何処を出歩いても、寒い、寒い、寒い…

氷点下の北海道から10度も気温の高い温暖地に来たにも関わらず寒いのは、空気が乾燥していて、人の身体から強烈に水蒸気を蒸発させ体温を奪い易くなるのです。

暖かい家と言うのは隙間がありません。暖房すると空気が膨張して軽くなり、家屋の上部に在る隙間から外部に漏れて冷たい空気と入れ替わります。つまり冷たい空気と人間の居る場所が家屋の底辺(床の上)と同じ位置になるのです。

人が生活するとかなりの水蒸気を発散させています。隙間が無ければこの水蒸気を家屋内に保有して、人の身体から水分の蒸発をし難くして、体温を奪われないような環境を保持する事も可能です。北海道のような氷点下の畑の中に存在するビニールハウスは、気密性能だけで内部の気温と湿度を管理しています。

ビニールハウスは太陽熱を取り込んで、地べたに蓄熱して保熱します。太陽の出ている時は日差しの通るビニールで良いのですが、夜などは気密性能に加えて断熱力が必要です。保湿の出来るような気密性能と、その湿気に耐えられるような断熱材との組み合わせです。

暖かい家は、気密、断熱、日射熱の取り込み、蓄熱、保湿、調湿の要素を性能として保持していなければなりません。

写真は、北斗市のファース本部の敷地内で様々な断熱、気密ボックスをつくり、性能ストレス実験を行っている様子です。複数の断熱材種類を用い家づくり、何社かの断熱材メーカーの協力を戴き最善の品質と施工法を吟味しています。

何回かのシーズンを経過させ、暖かい家、涼しい家の性能と性能変化の確認作業を行った後に住宅システムとして採用されます。一朝一夕で完成しない住宅システムです。
おそらくこのような実験は、時代背景に合わせてバージョンアップされ、未来永劫に続く事になるのでしょう。

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