昨今はコロナ騒動も要因なのですが、四六時中を北斗市本社の自分の執務室でデスクワークばかりの時間を過ごすようになっております。
そもそも当方は鉄骨トビ職で起業して、自らも鉄骨建造部の上で仕事をしておりました。
東京都内には、自分が建て込みしたビルが現在も多く存在しています。
真っ白いニッカボッカ(腰回りが太く、足首を細くした作業ズボン)に、ピカピカに磨き込んだ鹿革の地下足袋を履いて作業現場を飛び回っておりました。
ピカピカに磨いた地下足袋のままで時には、腰まで泥水に浸る場合もありました。
作業着や履物などは、洗って乾かせばまた使えるため、肉体労働を行う際の服装にもこだわりがありました。しかし仕事で汚すことに何の抵抗もありません。
今は冷房の嫌いなせいもありますが、デスクワークばかりの業態でも背広を欠かしません。
しかも折り目の効いたスーツ上下でなければ気合が入りません。
雨に濡れてズボンの折り目が消えると自宅に戻り、履き替えます。
出張中は必ずズボンプレッサーに掛けておいた代わりのモノに替えてしまいます。
折り目の付いたスーツを着たまま、工事現場の仮設足場を駆け上がり、現場視察をします。
自分にとってのスーツはトビ職時代のニッカボッカと同じ作業着に過ぎません。
肉体労働もニッカボッカと地下足袋の汚れは、仕事をしている際は全く気になりません。
スーツを着たまま床下作業を行って汚してしまい、妻に大目玉を喰らったことがあります。
私のスーツは、妻が見繕うのですが殆ど「renoma」(写真)です。
それを着て床下に潜るのですから叱られますよね。
仕事の世界に入ると、いつの間にかブランドスーツの意識がなくなっているようです。
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