蓄熱容量を持っていれば、日射熱を構造体に溜め、夜に暖房熱として活用できます。
エアコン冷房で構造体を冷やしておく事で、日射熱に室温の変動が抑制されます。
私達は専用蓄熱材と潜熱蓄熱タイトプレート(写真)を床下に敷き込んでおります。
熱容量は、物体の「比熱」×「比熱」×「体積」×「温度」で計算します。
平均的なファースの家は、断熱層の内側の木材、石膏ボード、一般建材、潜熱蓄熱材タイトプレートなどで約1kwを蓄熱します。これは部材1度あたりの蓄熱量です。
例えば室内25度のファースの家は、1度低い24度に要する時間は2.6時間です。
停電でエアコンが停止しても熱量的には3時間くらいは充分に我慢できることになります。
特にファース専用の潜熱蓄熱材タイトプレートは、全体蓄熱量の約半分を保持しています。
水の比熱が1.0で一番高く、石やレンガなどは水の4分の1で0.25くらいです。
家の蓄熱には、床下のコンクリートやその上に砕石などを敷き込む方法があります。
ファース工法も平成初期には、砕石仕様の時期もありましたが、真冬にカチンカチンに凍った砕石を使うと家の中が極端に寒くなります。
夏場は日射熱で高温になった砕石を導入すると、家屋内が一気に40度以上になります。
試行錯誤を繰り返し、タイトプレートと云う潜熱蓄熱材にたどり着きました。
潜熱蓄熱材とは、温度によって固体から液体に状態変更する特殊素材です。
ポリプロピレン容器に特殊な素材を入れ、温度が上がると固体から液化し始め、それを繰り返す状態変更で蓄熱量を増大させます。
しかも冷暖房に適温の20℃~26℃周辺温度を、主に蓄えるよう処方してあります。
冷やすまでの要する時間とエネルギーを省くため「#ファースの家」は、初夏の26度の構造体温度をそのまま秋までキープします。
冬は、晩秋の構造体26度の温度を保持し続け、エアコンがもっとものエネルギー消費効率の稼働をし続けるようにセッティングして、年間使用エネルギーを約半分に抑えています。
「#ファース工法」「#空気サラサラ」「#ファースの家」「#福地建装」「#フクチホーム」
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