どこの家にも必ずベントキャップが取り付けられています。
ベントキャップとは、換気扇の仕込み口、排気口、自然換気口など外部に取り付けるフードカバーのことを云います。多くは丸い形をして、下部にグリルの通気孔がついています。
建築基準法には、換気法で時間当たり気積(人の住む容積)の半分の空気を入れ替えするように定められています。
そのため、確認申請書には換気計算書を添付いたします。
換気計算書には、送風ロスも見込んだ換気量を確保しなければなりません。
例えば100ミリの排気管を使った機械換気を行っても、管の長さや曲がりの数で静圧を受け、実際の換気量は換気扇の仕様書より少なくなります。
極めつけは、最後の出口に設置するベントキャップで中には半分まで減る機種もあります。
建物の高い位置に設置されているベントキャップを下から見上げると、スリット部分の明らかに小さい事に気付くと思われます。
100ミリのパイプで配管を行っても、ベントキャップの有効開口面積が50%のモノも少なくありません。
一般住宅には、レンジフード、浴室換気扇、トイレの換気扇、それに加えて屋根裏の換気口など10個以上のベントキャップを用いています。
その有効開口面積は、しっかりと把握しておかなければなりません。
今日は、私達が推奨しているベントキャップのメーカーである、株式会社大佐さまの開発エンジニア、阿部尊治さま(写真)にご来社頂きました。
大佐さんのベントキャップは、有効開口面積を配管の太さと同等程度にしています。
加えて北海道の猛吹雪や沖縄の台風では、猛粉雪や暴風雨を抑える構造になっています。
その秘訣は、ベントキャップの上下左右に雨返しのついたスリットを付けているからです。
今日は幾つかの提案をしましたが、ベントキャップも、あなどれない住宅部材なのです。
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