高麗橋桜花 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主・「大阪食文化研究所」主宰森田龍彦のブログです。どうぞご贔屓にお願い申し上ます。

第5回 オーガニック料理教室

2006-09-22 | 料理日記

 先週の日曜日に、第五回のオーガニック料理教室が無事に終了しました。

今回の参加者は11名。参加者のほとんどがほぼ初めて、しかも 50歳以上のおばさまに囲まれての開催となりました。

 今回の献立は、和風の甘酢あんと筑前煮、それに参加の皆さんに 焼き茄子を実際に作って頂きました。
 和風の甘酢あんはたまねぎや人参など、冷蔵庫にいつもある野菜で鳥や魚の揚げ物のあんかけにも応用出来るようなものに仕上げました。あと、水溶片栗粉でトロミをつけるポイントも一緒に説明しました。水溶片栗粉は、60度を超えると固まり始めるので、使う時には一度温度をさげないとすぐにダマダマになってしまいます。それとは逆に、高温で長い時間経つと、とろみが弱くなってしまうのです。また、水で片栗を溶くより、出汁などで溶く方が味が変わらなくて、良いですよね。

 ちなみに、甘酢あんは出汁200㏄;味醂30cc:濃口30cc:酢60㏄:砂糖25gをあわせたものにとろみをつけたものです。

 焼き茄子は、包丁の切れ目の入れ方がポイントの一つとなります。あと、中心に穴をあけて、火の通りを良く・均一にすること。これだけでも、仕上がりは全然違ってきます。

 参加者の方のアンケートの内容はどれも好評のようでした。野菜のみの献立になりましたが、どれもしっかり野菜の旨みを引き出せた料理ですね、という感想が多かったので嬉しかったです。
 
 参加者の方の中に、以前に旦那さんと子供さんが参加して下さって、帰宅後普段は料理を作らない旦那さんがお子さんと一緒に、奥様に料理を振舞われたそうです。それで、今度は私が参加しましたと、言ってくださった方もいました。

 献立はシンプルですが、実は野菜の味を引き出すために さりげなく多くの工夫が盛り込まれています。そしてレシピを見なくても、料理に工程をしっかり説明することで作って頂けるように心掛けています。

たまの外食も素敵なことですが、はやり普段の家庭での食事が充実すること=食を大切にする大人が増える、に繋がると思うのです。 美味しい家庭料理は、なによりのご馳走ですから。

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