読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

部長の大晩年

2011年12月11日 19時09分18秒 | ■読む
城山三郎著、朝日文庫刊 経済小説の名手である著者の異色の作品として解説に述べられていますが、私はそうではないと思いました。主人公は、定年まで大企業の工場のナンバースリーとして勤め上げた永田耕衣です。育った過程に問題があった為、悩み多き少年時代を過ごし、就職してから、利き腕の手を労災で使えないようになってしまいます。しかし生来の探求心と志によって俳句の世界に邁進し、同時に書道や骨董など多面的な芸術鑑 . . . 本文を読む
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