読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

虫けら太平記

2020年10月21日 09時59分09秒 | ■読む
色川武大著、文藝春秋刊「怪しい来客簿」を読んで衝撃を受けて以来の、色川さんの著作です。本作は、1985年から翌年に掛けて「別冊文藝春秋」に連載された時代小説です。江戸時代の末期に、庄屋の妾の子として生まれた百太郎は、母親が亡くなり、庄屋からも疎まれ、「豚のような生活」をしている。ある時、大雨で堤防が決壊し、何とか生き延びた百太郎は、流されていく途中で庄屋の家と思しきわら屋根が洪水の波間に見え、必死 . . . 本文を読む
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