
渡部千春著、日経BP社刊
本書は日経デザインの2008年8月号から2010年5月号まで掲載された連載物を加筆修正したものだそうです。取り上げているのは、食品編としてインスタントラーメンなどの14品、洗剤や蚊取り線香などの日用品7品です。製品によっては、全世界でほとんど変わらないデザインのものがある一方、その国の好みや事情に合わせて、かなりデザインに変更を加えているものもあります。例えば、東南アジア全体では、日本の文化に対するあこがれや信頼から日本文字を入れることもあるものの、中国本土では避ける傾向とのことです。一方、アメリカの一般消費者向けの製品は、完全にアメリカナイズされていないと受け入れないものの、こだわりの製品として、あるいはアジアの食品専門店などの存在により、一定の販売量があるようです。
要は、製品を受け入れてもらい、イメージを高めなければ売れないので、各国固有の文化や価値観を尊重してデザインに工夫を凝らしているのでした。
一方、物によっては、本書に現地での値段が表示されていますが、結構差があります。現地生産のものと日本から輸出されるもので差が生じるにしても、恐らく、現地の人々が受け入れられる値段設定なのでしょう。そして「受け入れられる値段」とは、その商品のブランド力と、国々の物価によるようです。美しい写真が掲載されて、楽しく読める著作です。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/渡部千春
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評価は4です。
※壁紙専用の別ブログを始めました => カメラまかせ 成り行きまかせ
本書は日経デザインの2008年8月号から2010年5月号まで掲載された連載物を加筆修正したものだそうです。取り上げているのは、食品編としてインスタントラーメンなどの14品、洗剤や蚊取り線香などの日用品7品です。製品によっては、全世界でほとんど変わらないデザインのものがある一方、その国の好みや事情に合わせて、かなりデザインに変更を加えているものもあります。例えば、東南アジア全体では、日本の文化に対するあこがれや信頼から日本文字を入れることもあるものの、中国本土では避ける傾向とのことです。一方、アメリカの一般消費者向けの製品は、完全にアメリカナイズされていないと受け入れないものの、こだわりの製品として、あるいはアジアの食品専門店などの存在により、一定の販売量があるようです。
要は、製品を受け入れてもらい、イメージを高めなければ売れないので、各国固有の文化や価値観を尊重してデザインに工夫を凝らしているのでした。
一方、物によっては、本書に現地での値段が表示されていますが、結構差があります。現地生産のものと日本から輸出されるもので差が生じるにしても、恐らく、現地の人々が受け入れられる値段設定なのでしょう。そして「受け入れられる値段」とは、その商品のブランド力と、国々の物価によるようです。美しい写真が掲載されて、楽しく読める著作です。
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