読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

沖縄の旅:12:海岸

2013年02月21日 20時23分45秒 | ■旅する
伊計島から宮城島へ渡る橋の直ぐ手前の右手に、伊計ビーチがあります。集落や港はビーチとは反対側に入った所にあるようで、そこが伊計島にもともとあった集落のようです。
ビーチの手前には鉄筋コンクリート製の建物があり、20-30台程収容の駐車場が、反対側には更に大きな駐車場がありました。下記のURLによると、駐車料は無料でビーチへの入場料は大人 400円、小人 300円とのことです。
建物の中を通り抜けてビーチに出ると入り江になっており、大晦日の荒れ模様の天気でしたが、流石に南国の海とあって写真の通り、美しい海が広がっていました。これはパノラマ撮影したものですが、180度弱の範囲です。
しばらくぼーっと海岸を散歩していると、端の方に、砂でない貝殻のようなものの破片が沢山ありました。よく見ると珊瑚のかけらがほとんどです。長短、太さが様々ですが、成る程沖縄の島々が珊瑚礁に囲まれている事を実感しました。
ビーチから出ると、土産物をひさいでいる年配の男性が二人いたので、その内の一人の方に、先ほど見た犬名河のことを聞くと、快く色々お話しくださいました。戦時中は小学生の低学年で、大阪に4年位疎開しており、敗戦後島に戻ったとの事です。本州の都市部だけでなく、沖縄は、こうした島でも逆に本州に、しかも都会の大阪に疎開していたのだと知り驚きました。
ふるさとの戻ったのは小学高学年で、中学まで兄弟と一緒に、毎朝自宅から犬名河まで水を汲みに行っていたそうです。天秤棒の両側に桶をぶら下げて往復2km以上の道のりを歩いたのですから大変だったと思います。
その他、アメリカ軍の攻撃に晒され、荒れ果てた故郷の地で辛酸を舐め尽くしたのだと思い、それとなくご苦労に話を向けても、決してそうした辛い話はしませんでした。毎日の水汲みさえも「話ながら運んだから、結構楽しかったヨ」とのこと。屈託のない笑顔で話されたその方は、昭和10年位の生まれとすると、80代半ばであるはずですが、若々しく自足した笑顔でした。
伊計島でも少子化が進んでおり、途中で見掛けた立派な学校は廃校になったとの事です。しかしその一方で、退職を期に本州から移住して来る人達がいるとの事です。「夏でもそんなに熱くない。本州のような蒸し暑さはないからね。」ということで、旅人が気に入り移住するのだそうです。私は、人々の暖かい人情に触れての事だと思います。
沖縄の海は、そこに住む人々の心のようだと感動して、その方とお別れしました。パックツアーでは知り得なかった貴重な体験となりました。
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URL => http://www.its-mo.com/c/%E4%BC%8A%E8%A8%88%E5%B3%B6%E7%B7%8F%E5%90%88%E9%96%8B%E7%99%BA%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E4%BC%8A%E8%A8%88%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E5%A0%B4/ZIDX_ZPOI,00000000000000827437/
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