
木村達夫著、文春文庫
下記リンク二つ目の唯一無二とも思える武道家佐川幸義氏について、弟子の木村さんが書き記した著作です。
木村さんは数学者でありながら、剣道を学び合気道にも通じていたことから、海外で武道を教えている時、外人の身体の大きさや力の強さに十分対抗できなかったことから、帰国後、体格や力に関係なく相手を制することが出来る武術を探し求めて辿り着いた佐川幸義氏に、何とか許しを受けて入門し、合気道に精進したとのことです。
その佐川氏とその師であった武田惣角氏の略歴を紹介した後、佐川氏に関する逸話と言行を羅列しています。
この「羅列」は、似た様な内容が繰り返されていて退屈でした。
むしろ、木村さんと共に学んだお二人の、佐川氏に関する回顧が分かり易く、佐川氏の実像を伝えている様に思います。
巻末の「解説 神業の人」を津本陽が書かれていて、別な意義を強調しています。
武道をやったことがなく深い関心が無い私には、本書の半分程度は読むのが苦痛でした。
とはいえ、世の中には不思議が満ちあふれていることを感じさせる著作でした。
-------------------------------------------
○木村達夫 ○佐川幸義 ○武田惣角
-------------------------------------------
評価は2です。
※壁紙専用の別ブログを公開しています。
〇カメラまかせ 成り行きまかせ 〇カメラまかせ 成り行きまかせその2
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます