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読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

火垂るの墓/CD

2011年05月17日 19時47分50秒 | ■聴く
野坂昭如著、橋爪功:朗読、新潮社発行
野坂さんの作品は学生時代に友人に借りて3作位読んだ記憶がありますが、内容は覚えていません。理系の私に文系の友人が勧めてくれたのですが、その頃は、半村良さんなどの大衆文学の王道のような作品に惹かれていたのでした。
野坂さんを知ったのは、ウィスキーのCMで下手くそな「マリリン モンロー ノーリターン」を歌っている変なおじさんという認識からです。下のURLによれば、歌手でもあったとのことで、私は正直驚きました。活動の幅は実に広いようですが、もしかして、洒落の固まりのような人生なのではないでしょうか。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/野坂昭如
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さて、本作はジブリスタジオの映画で有名で、私も何度か観ました。原作を今回朗読で聞きましたが、橋爪さんの朗読が相変わらず秀逸ではあっても、すこし作品に合わないように感じました。内容は映画とほぼ同じです。ただ、野坂さんの文体が独特で、無骨で骨太な感じです。だから、悲しみの固まりが襲ってくる感じがして、聞いていて辛い。朗読後に、野坂さん自身の、本作に対する思いが語られています。野坂さんの野放図でいい加減であるように見える生き方の底に、深い悲しみを感じました。
評価は4です。

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