保坂直紀著、ブルーバックス刊
時たまブルーバックスの書籍に興味をそそられることがあります。
本書もその一冊で、手に取りました。
分かり易いことが無類です。
主に海流の動きの原因を扱っていますが、海流と並んで地球の気候を左右する大きな要因である大気も解説しています。
「コリオリの力」を学生時代に学びましたが、本書によって、慣性と同じく、ある座標系で生じる現象を他の座標系で観察する時に仮想する力であるという趣旨の説明で、感覚的に理解することが出来ました。
著者は、下記リンク一つ目にあるように、地球物理学を専攻し新聞記者となり、現職のまま本書を執筆したとのことです。
信じられないくらいの平易かつ綿密な解説に感銘を受けました。さすが現役の新聞記者!
関連する現象にも言及していて、巨視的な視点も提示しています。
恐らく、中学生が読んでも、その内容の大方を理解できると思います。
希有な良書と思います。
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○保阪直紀 ○ブルーバックス
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評価は5です。
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