読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

杉浦日向子全集/第2巻:合葬

2010年11月29日 20時32分22秒 | ■読む
本作品のタイトルになっている最初の作品は、幕末の江戸で、ある旗本が殺され、その家の養子が敵討ちを強いられたため家を出奔し、やがて、友人との縁で彰義隊に巻き込まれてゆく、その行き立てを、静かで寂しいトーンを滲ませて描いています。
次の「吉良供養」は、赤穂浪士の「討ち入り」が実は「惨事」であることを、図解を交えつつ討ち入り開始直後からの経過を詳しく説明しています。
3つ目に「YASUJI東京」は、明治初期に活躍した井上安治を、現代に生きる女性の想いから、断片的に描いています。何とも不思議な描き方で、読み終えて余韻を残す作品です。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/井上安治
     http://www.galerie-kobayashi.jp/inoue.html
     http://ja.wikipedia.org/wiki/光線画
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評価は3です。

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