夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

我が席も 混じるなるべし 仏の座

2020年02月20日 00時08分50秒 |  気になる詩、言葉

 

 

我が席も 混じるなるべし 仏の座

              風車

 

もちろん、オリジナルは向井去来が長崎を去るときに日見峠で詠んだ「君が手も まじるなるべし 花薄」ですよね。

たしか、一度か二度、このブログでも使ったことがあるかもしれない。

まあ、そんなことはどうでもよいのですけど、我が席も、、、なんて独り言ちておりましたら、

べ~、 お前の席はここにはないよ。

お前のは地下の死苦死苦(4949のことね)だよなんてホトケノザに馬鹿にされました。

シクシク、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         


みやびたる花と我れ思ふ

2020年02月14日 09時34分39秒 |  気になる詩、言葉

 

梅の花 夢(いめ)に語らく

  みやびたる花と我れ思ふ

     酒に浮かべこそ

       万葉集 5-0852

       大伴旅人

 

梅の花が夢の中に出てきて

  「私はお酒の中に浮かべるとと~っても綺麗よ~」って言った

 

 

まあ、世の中の一部の方にとっては何でもいいんですよ。

月だろうが、雪だろうが、花だろうが、、、、

何を見ても、あぁ、お酒と一緒ならもっといいのにって思うのですよね~

 

 

 


こんげん月は えっとなかばい、、、十五夜

2020年02月10日 00時41分01秒 |  気になる詩、言葉

彦山の端より 出ずる月はよか

   こんげん月はえっとなかばい

 

蜀山人のこの詩、、、以前にも使ったことがあると思ってググってみましたが、やっとこさ出てまいりました

たまたまこの時も2月の満月の時だったんですね。

満月を見て煙突に登りたくなった、、、、

 

まだ、若かったんですね~。

満月を見て空に向かって吠えようなんて、、、

 

今なら、登ろうとして出っ張ったお腹を見てがっかりする以前に、

はなから、そんな気力もなくなっちゃってますからね~

 

 

 

 


Tombe la neige

2020年01月18日 14時25分16秒 |  気になる詩、言葉

 

 

岬にも 今日は雪が降っています

「岬は暖かいよ、おいでよ」なんて誘いをかけても

今夜はあなたは来てくれないでしょうね~

暗い心で

白い糸のような雪を見ながら

涙涙

 

鳥もそっぽを向きながら

呪文をかけてます

「今日は来ないよ~」って

 

 

アダモの詩と曲、そして自演でヒットした曲ですね。

オリジナルからは目いっぱい変えていますけど、、、

 


うつろふ心我れ持ためやも

2019年10月27日 10時05分18秒 |  気になる詩、言葉


百に千に人は言ふとも 
    月草のうつろふ心 
       我れ持ためやも
         万葉集 12-3059
         作者不詳


百に千に(ももにちに)

なんだかんだって人は言うけど
月草のような移り気な心
私は持ってないよ

なんちゃって、浮気性じゃなきゃこんなこと言って言い訳する必要ないよね。。。

もちろんここの月草は露草のことだというのは以前にも書いてますよね。


このブログでも何度か書いていますけど、露草の色って褪せやすいのだそうです。
だから着物の下染めに使ったりするんだそうです。(今でもつかっているのかどうかは知りません。友禅をやっている方がお近くなんで、今度聞いてみましょう)
だから、移り気とか浮気とかを表すのに使われたりして、、、
似たようなものに紫陽花がありますよね。
あれは色が変わるからですね。


万葉集には露草がいくつも出て来ますけど、ほんとうはもっと好きな詩があるんですけど、それはそのうち、、、、


我と来て遊べや

2019年10月18日 00時35分15秒 |  気になる詩、言葉


我と来て遊べや
  親のない雀
     おらが春
     小林一茶


ふ~ん、おいちゃんのとこへ行ってもいいけど、
どうも、焼き鳥にされそうだからな~~~



もうちょっと考えよう
「気をつけよう 甘い言葉と、、、」って言うからな~




 

小人閑居為不善

2019年09月28日 04時41分22秒 |  気になる詩、言葉


朝の4時に目が覚めてしまいました。
だからと言って、お目目パッチリ、気分大爽快ってわけじゃない。
まだ非常に眠いのです。
でも横になっても寝付けない。
年寄りになると、眠りが浅くなってしまうのですよね~



というわけで、朝からしょうもないブログをアップ。
お付き合いくださいました皆様、ご愁傷さまでした、、、



小人閑居為不善 喝!

蛇の足;
なんて、どうでもよいことですけど、大学にあるこの言葉、暇に任せて悪いことをするって意味に使われますけど、本来は、「人が見てないと悪いことをする」の意味だそうですよ。
ちなみに、原文では閑の「閑」は文の中が「木」でなくて「月」なんだそうです。


ませにさく花にもつれて飛ぶ蝶の

2019年08月18日 09時56分03秒 |  気になる詩、言葉


ませにさく花にもつれて飛ぶ蝶の
   羨ましきも はかなかりけり
          西行
          山家集

馬柵に咲いている花に戯れて飛んでいる蝶 
羨ましいけど 虚しさも覚える







   

あしひきの山沢回具を採みに行かむ

2019年08月07日 23時36分33秒 |  気になる詩、言葉




あしひきの山沢回具を採みに行かむ日だにも逢はむ
         母は責むとも  
            万葉集 11-2760
            作者不詳

山沢(やまさは)
回具(ゑぐ) オモダカのこと

山の沢のオモダカを採みに行く日にでも お会いしましょう
         母に叱られても

   「母は責むとも」には別な解釈があって、そちらだと「母に合わせたい」の意味になる(この場合は詠み人は男性ですね)



人生でこのころが一番楽しいですよね~
楽しいし、苦しいし、生き生きしている、、はずなのですよね、、、
私の場合、色気がついてきたころには家を離れておりましたので、誰かに隠れてなんてスリルはなかったはずだけど、、、

あぁ、もう大昔の話になってしまって、記憶にも残っていないなんて、、、



蛇の足
ところで、オモダカを採みに行くってありますけど、食用にしたんでしょうか。
オモダカのお仲間のくわいは食料になりますけど、オモダカも食べられるのでしょうかね~
もっともそうだとしても、私の周りに生えているオモダカは農薬たっぷりの田んぼで育ってますので、食指は動かないですけど。 


恥ずかしながら、、、、

2019年07月10日 08時40分11秒 |  気になる詩、言葉

 

 

恥ずかしながら、長い間、カンゾウ(トップの写真の花ね)を甘草と間違えてきたんです。

この花のどこを採ったら甘いんだろうなんてね、、、、

でも、ほんとはこれは萱草。甘草とは違うんですよね。

 

カンゾウって書くとまた間違えそうだから、萱草。 これは藪萱草ですね。

解熱や利尿の薬草にもなります。

夕萱や黄萱なんかの仲間。ワスレグサ属。

一日でしぼむ(と、思われているんですけどね~ ちょっと異論あり)ので忘れ草。

そこから人の憂いを忘れさせてくれる花って発展してきました。

 

大伴旅人の詩にも、、

忘れ草 わが紐に付く

香具山の故りにし里を忘れむがため
     万葉集 3-334

この詩、以前にもご紹介しましたよね。



蛇の足
甘草のほうは、リコリス。甘味料として使われました。
喉の薬になり大昔から知られたマメ科の凄く有用な薬草です。