前回は花がたくさん咲いていると言いながら、合歓の木の葉っぱだけを取り上げました。
いくら天邪鬼と言ってもそりゃないでしょうってことで、今日は花ばかり、、、
以下のじゃれあいの恋歌はもう何度もアップしてますので、ほんとうはもう挙げたくなかったんですけど、、、
昼は咲き夜は恋ひ寝る合歓の花
君のみ見めや 戯奴さへに見よ
万葉集 8-1461
紀 郎女
「昼は咲き誇って 夜は抱かれて添い寝る合歓の花を
わたしだけ見るより あなたと見たい」なんて言って合歓の枝を送ったって言うんですよ。
これに対する返歌
我妹子が形見の合歓は花のみに咲きて
けだしく実にならじかも
万葉集 8-1463
大伴家持
「あなたからの贈り物の合歓は花だけで実はならないんじゃないでしょうか」(口ばっかり~)なんて答えています。
詩の上でのじゃれあいですよね。 ちなみに紀郎女は天智天皇のひ孫安貴王の奥さんでここでは自分のことを「君」(ご主人) 家持のことを戯奴(わけ=召使)って呼んでますけど、、、
ちなみに合歓の木はマメ科の植物ですから、けっこう大きな実(豆)をつけるんですよね。時期になると歩いているとこれがパチンと割れて落ちてくるんです。割れる音も、道路にぶつかる音もびっくりさせられるくらいに大きいんですよ。
ごめん、来年のことを言えば鬼が笑うのは分かってるけど、もし来年も生きていてまた合歓の花が撮れるようでしたら、もう少し、別なことを書けるようん努力いたしますです。