]関係がものすごく複雑怪奇です。
頭の体操にどうぞ。
昨日Mixiのほうの知人からメールが来た。
オランダにいるダンサーが帰国して彼女のうちに2,3日泊まるのでパーティをしたいから出てきたらというもの。
彼女のお父さんが寂しがっているので連絡してやって欲しいとも書いてあった。
先日Mixiのほうには岬からの秋の便りとして、栗の実の写真をアップしたのだけど、そのときに一昨年彼が栗を拾いに訪ねてきたことを思い出していたばかり。
今朝彼女に返事をして、ふと見ると別なメールが来ている。
これはオランダのグローニンゲンに住んで活動しているスイス人の作曲家からで(Cという名前にしておきましょう)、アメリカで活動して、結構注目されていた日本人のダンサーとコラボレーションなどをやっていた人。
日本でアーティストインレジデンスの可能性を聞いてきて、一昨年の暮れくらいからメールのやり取りをやっていたのだけど、一度「ユニーク」という言葉を使ったために、Cとのメールが爆発的に増えてしまった。(このことは以前のブログに書いていたので、下にコピーしておきます)
助成金がついたので、今年の11月ころに3週間ほど下調べに来たいからとまるところを紹介して欲しいし、滞在中のヘルプを頼んできた。
最初のメールの彼女は弟の出た音大でフルートを勉強した人で、私の笛の先生の大、大後輩にあたる。
オランダで舞台の演出などをやりたいというので、私の友人(Bにします)でやはりグローニンゲンの劇場を起点にしてヨーロッパのいろんなところでダンスをやっているのに紹介した。このダンサーのBはもともとバレエから、ダンス、そして今はコレオグラフをやっているアーティストで、武満賞の審査員長もやったオランダの音楽家のイメージPRのダンスを振り付け、踊り、それをビデオに作ったり、今年もイギリスの大学で教えたりしていた。
日本の彼女は昨日のメールではオランダ留学は取りやめたみたい。でも音楽家としての素養があって、今は演出、企画などに興味があるのであれば、Cを手伝ってくれればいろいろ勉強になることがあるだろうと、手伝ってくれるって聞いたら、即OKの返事。
おまけにCに紹介しようとしている滞在先も、実は彼女の家。彼女のお父さんに連絡を取ったらこれも即OKで、今すぐにCが知りたいことはメールを受け取る前にすでにOKになってしまったような按配。
ただ、アーティスト・イン・レジデンスの紹介はちょっと困っている。
もともと私は70年のあたまから現代美術の企画をやってきて年間に30-40の企画を実現してきた。そしてそれが80年前後にレジデンス企画へと興味の対象を移し、レジデンスという形そのものをPRしていくことをやってきた。私のやった佐渡でのレジデンスは、その意味では日本で始めてのレジデンスだと自分では自負しているけど、その後も場所を熊本の三角とか、秋田の角館、岩手の山田、愛知の島とさまざまに移し、地元の人にこのような発表形態があり、地元の活性化、現代アートの啓蒙にはこちらのほうがベターだというような活動をしてきたのだけど、昨年日本のレジデンスのキュレーターやキーパーソンたちをオランダのレジデンスに招待して、彼らの考え方、行動に、完全に嫌気がさしてしまい決別の言葉を投げてしまっている。
だからいまさら彼らの助けを借りたくないし。私は後ろに隠れて、Cをプッシュしていくしかないのだろうと思っているけど。
Cはビデオアーティストを連れてきたいといっているけど、このホストファミリーになる人はもともと映画出身の音響技術者で、夫人はお琴の出身で今はギャラリーのオーナー。Cとその友人が滞在するにはベストな環境なんだろうと思う。
またアメリカで活躍していたダンサーという人の情報を得るために問い合わせたダンスの企画をやっている友人は、「あっ、彼女はすごくいいダンサーで、私も何度か企画をしたわ」ってことで、これも赤い糸がつながった。
変な言い方だけど、うまくいく企画、願いというのは最初から、すでにすべてが準備済みみたいな感じがするときがある。
よく例にとるのだけど、あるときに、展覧会をもう一つどうしてもまわしたいということで泣きつかれたことがあった。時期的に切羽詰っていて難しいと思ったけど、たまたま電話をしていたところに、「ところで今泣きつかれている企画があるのだけど」って話したら、相手はちょうどその時期の企画がキャンセルになって、穴埋めを探していたからって、即OKの返事が来た。
Cの企画もなんとなく最初からイケイケになっている。
このような偶然って、本当に面白いと思う。