夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

デンマークの福祉と税率

2007年01月28日 22時02分09秒 |  姥捨て山は大騒ぎ
デンマークの産業廃棄物の処理や、病院や大学も無料といった高度福祉の現状などを書かれている人がいた。最後のほうで、それを可能にする税率や社会的な背景がなんだろうかとの疑問を投げかけられていたので、デンマークの所得税は50%で、それに消費税が25%かかるとレスを付けておいた。
また、北欧三国は厳しい自然環境があり、放置すればたくさんの人が亡くなる可能性もある。だから資本主義の形式を踏んだ一種の社会(共産)主義的な制度が受け入れられたのだと思う。

税金で75%といっても、あそこは生活費も結構高い国。生活は決して容易ではないと思う。

福祉などの専門家にとっては北欧のケースは現実問題としてそこまでの水準のサービスを展開するに必要な負担を日本では国民が同意しないだろうという諦めが強く見られる。

そしてその次のレベル、ヨーロッパの中部域などのケースがちょっと先を行っているモデルケースとして勉強されたりしている。

そこで一つ疑問は、オランダを例に取ると、確かにオランダ人は税金が高いという。でも所得税や、それに合算されている社会保障費、そして市民税などを含めても日本とはそれほどの差はないように感じる。
でも例えば高齢者へのサービスの展開や、医療、年金といったものは日本と比べるとはるかにレベルが高い。
試しに年金を試算してもらったけど、日本の年金の2倍以上になった。

日本の場合非能率性というのも福祉や、社会保障の裏に隠れているような気がしてならない。

でもこの行政の非能率さというのは、福祉だけではなく、廃棄物処理などにもあるのじゃないだろうか? だいぶ前に行政がリサイクルに手を出すなというような本が出て、結構面白かった。
行政が、例えば古紙の収集に乗り出すと、今までの紙のリサイクルの輪がくずれてしまう。今まで、業としてやってきた人たちの生活が崩され、また古紙を購入していた製紙会社も困ってしまう。ところが行政が集めた古紙は、今まで以上の高い収集費用を税金で負担しながら、充分にリサイクルできなくなっているケースなども紹介されていた。

立派なゴミ処理場がある。高いお金を掛けた大型の施設。でもそこではゴミを燃やすだけ。せいぜい近くの温水プールとか、老人ホームにお湯を供給するくらい。
以前ドイツで大雪が降ったときには、ドイツはオランダなどの近隣諸国からゴミを買っていた。地域暖房につかう可燃ごみが足りなくなったから。

岬では庭に穴を掘っている。帰りしなには、台所ゴミをそこへ入れて土を掛けて帰る。庭に肥料を買ったことがない。そんな小さなことも考えてもいいのじゃないかな。


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