Les papillons
Les papillons couleur de neige
Volent par essaims sur la mer;
Beaux papillons blaues, quand pourrai-je
Prendre le bleu chemin de l'air.
Savez-vous, ô belle des belles,
Ma bayadère aux yeux de jais,
S'ils me voulaient prêter leurs ailes,
Dites, savez-vous, où j'irais?
Sans prendre un seul baiser aux roses,
À travers vallons et forêts,
J'irais à vos lèvres micloses,
Fleur de mon âme, et j'y mourrais.
雪の色の蝶たち
海の上の雲に飛んでゆく
美しい白い蝶よ、いつか私も
青い空の道に飛んで行きたい
*****
薔薇のキスも受けないで
森や谷間をすり抜けて
貴方の唇に飛んで行き
私の愛の花を捧げられるなら、私は死んでもかまわない。
Théophile Gautier (1811-1872)の詩です。
これにChaussonが曲をつけたものが Les papillonsという可愛らしい歌曲になっています。
蝶は結構撮っています。
この詩もどこかで使ったような記憶があるので、「気になる詩」を見てみましたけど、Hugoの詩はありましたけど、見当たりませんでした。
他のカテゴリーに入れているかもしれません。
訳の方はそちらで適当に補ってくださいね。なんせ私の大昔の学生時代のフランス語の成績は惨めなものだったんですから。
でも、この日の日記のインデックスでわかるように、去年の蝶の方がちゃんと飛んでいるではないですか。飛び物は飛んでないとつまらないって、誰が言っていたのでしょうね? それとも歳をとって、飛び物が苦手になってきた? なんて折角いい気分に浸っているときに変なちゃちを入れないでくださいよ。
空一面に白い紗がかかったような、なんの色の変化がない今日の天気です。
雨のときにしか撮れない被写体があるように、こんなときにはこんなときに適した被写体はあるのですよね。
でも、散歩に出るのはちょっと億劫。
家に閉じこもって、昨日の写真の整理をしています。
蝶の写真を見て、この詩を引っ張り出しました。
この詩があって、蝶を撮ったのではないので、強引過ぎて、ミスマッチもはなはだしい。
でも、それ以上に、激しい愛を激しく詠えるのは若さの特権。
私みたいな老骨が、それをやったら馬鹿と見えるのでしょうかって、
なんとなく若さが羨ましく、白けています。
はい。