狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

★パンドラ訴訟、逆転勝訴の解説(1)

2022-04-12 09:25:07 | 資料保管庫

 

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【動画】琉球新報vs上原正稔」の控訴審で勝訴

表現・言論の自由を叫ぶのは、通常新聞などメディア側である。

 事実、沖縄でもプロ市民による違法な「辺野古テント村」の場合や、普天間基地・野嵩ゲートの無法行為に対しても、沖縄2紙は「証言の自由」の発露などとしてこれを擁護してきた。

ところが昨日福岡高裁那覇支部で判決が下りた「パンドラ訴訟」では、言論の自由を主張するはずの琉球新報が、同紙に連載中のドキュメンタリー作家の原稿が、自社の方針に合わないという理由で掲載拒否をし、それに対し「言論封殺」として訴えた作家の請求を全面的に認めた。

これまで傲慢不遜にも「言論封殺」で沖縄の言論界を支配してきた琉球新報に、高裁判事が「言論封殺はまかりならん」というごく当たり前の判決を下したのだ。

つまり新聞社が個人に対して行った「言論封殺」に対し、司法が鉄槌を下したわけだ。

これまで沖縄2紙が日常茶飯事として行ってきた沖縄の言論封殺の実情を鑑みると、この高裁判決は当然の判決とはいえ、きわめて画期的な判決といわざるを得ない。

琉球新報社是

「不偏不党、報道の自由と公正を期す」を社是に掲げる琉球新報が、「言論の自由」を争う裁判で敗訴したことは、新聞社としてのプライドに泥を塗られたことになる。 

当然「高裁判決は不当判決」などと主張し、社説などで反論するのが筋だと考える。

だが、新聞社としての矜持どころか人間としての誇り、いや、恥の心さえも忘れてしまった琉球新報(元々無かった?)は、ベタ記事で読者の知る権利を握りつぶし、頬被りで押し通す魂胆らしい。

もっとも敗訴を承知で面子を保つための上告が予想される。

琉球新報は一審、二審を通じて掲載拒否の理由は「2重掲載」と「新味のない焼き直し」の二点のみに絞って戦ってきた。

 上告審では事実認定はなく、二審判断の適不適を審議するのみというから、今後新たに画期的証拠でも出現しない限り二審判決の逆転は考えられない。

そもそも一審の井上直哉裁判長の判決自体が常軌を逸しており、二審判決はまともな判断力を持った裁判官なら当たり前の判決を下したに過ぎないのだ。

ゲバ学生にシンパシーを抱く井上裁判長を言論封殺魔と批判したエントリー。

裁判長は言論封殺魔、川柳で損害賠償

筆者は第二審で、原告側証人として証言台に立つ覚悟で、陳述書を法廷に提出した。

ところが、琉球新報側の証拠のみを是として採用した一審判決があまりにも酷かったので、二審ではこのデタラメ証拠を粉砕するだけで勝負はついてしまった。

したがって筆者は、陳述書の提出のみで証言台に立つまでには至らなかった。

この裁判の概略を理解する上で参考になるので、提出済み陳述書を全文公開する。

なおリアルタイムで「パンドラの箱が開くとき」を読んでいた読者のブログへのコメントも参考資料とし提出した。

                   ★

陳述書 NO2   江崎 孝

第一審に続いて陳述書を提出させて頂きます。

■ 私が「パンドラの箱が開くとき」に興味を持った最大の理由

⇒慶良間の集団自決の真相が知りたかったから

2007年当時、私は琉球新報の購読者で同紙夕刊に連載中の沖縄戦記「パンドラの箱を開けるとき」を愛読しておりました。

当時私と著者の上原正稔さんとは作家と一読者の関係に過ぎず、面識もなければ電話などで連絡を取り合ったことも有りませんでした。

私が「パンドラの箱」に興味を持った理由は、2005年から始まった「大江・岩波集団自決訴訟」に興味を持っていたからです。 当時係争中であった同裁判の最大の争点が、沖縄戦で起きた慶良間島集団自決における軍命の有無であったことが、私が「パンドラの箱を開くとき」に興味を持った最大の理由でした、私の友人たちも皆同じ理由で同連載を読んでいたと記憶しています。

折りしも同じ2007年の3月に、高校歴史教科書の「沖縄戦集団自決は軍命による」という記述を削除せよとの文科省検定意見が出て、琉球新報はこれに反発する大キャンペーンを張り「集団自決は軍命による」という検定意見とは逆の趣旨の記事が連日琉球新報の紙面を飾っていました。

学者でもなければ沖縄戦の研究家でもない一読者の私が沖縄戦「パンドラの箱をあけるとき」に興味を持った本当の理由は「慶良間島集団自決」に軍命が有ったか否かの一点に尽きました。それは若い頃読んだ沖縄タイムス刊の「鉄の暴風」の影響で、係争中の大江・岩波集団自決訴訟の「軍命論争」に個人的に興味を持っていたからです。

そして2007年6月15日の記事で、来週から「慶良間で何がおきたか」が始まるとの予告を見て、愈々地元の沖縄戦研究家が慶良間島で起きた集団自決に軍命が有ったか否かの真相に迫るものと期待に胸を弾ませたことを今でも鮮明に覚えています。

■小山裕士さんも注目していた。

私と同じように「慶良間で何がおきたか」に興味を持っている人物がいました。当時私が愛読していたブログの管理人で産経新聞の那覇支局長をしていた小山裕士さんです。小山さんは2007年6月17日のブログ「今夜も、さーふーふー」にはこう書いています。
<「パンドラの箱を開ける時」 2007/06/17 13:49
琉球新報の夕刊で火曜から土曜にかけての連載です。
第1話「みんないなくなった 伊江島戦」が昨日で終了。
19日付からは第2話「慶良間で何が起きたのか」が始まります。
「集団自決」をテーマにしたもので、作者の上原正稔氏は圧力に屈することなく執筆すると話していました。注目しています。> 

つまり当時琉球新報に連載中の「パンドラの箱を明けるとき」の読者のほとんどが、第2章「慶良間に何が起きたか」を、この連載企画の最大の目玉として息を呑んで待っていた事になります。 読者の興味は正に当時琉球新報が連日キャンペーンを張っていた慶良間島の集団自決の「軍命論争」に凝縮されていたのです。 この点は小山さんのブログのコメント欄に書き込んでいる多くの読者のコメントを見れば一目瞭然です。

ところが掲載予定日6月19日になって、読者に何の断りもなく同記事が休載していことを知り、琉球新報に問い合わせの電話を入れましたが、驚いたことに対応した記者自身が休載の事実を知りませんでした。 いつから再開されるかの問いにまともに答えることができないほど対応した社員が動揺していたことは前回の陳述書に記したとおりです。  「慶良間で何がおきたか」が予定日に掲載されなかったことを知り、私は産経新聞の小山さんが懸念した通り、上原正稔さんもまた琉球新報の圧力に負けたものと考え「上原正稔よ、お前も琉球新報の圧力に負けたのか」と胸中に怒りを覚えたことは前回の陳述書で述べたとおりです。

■休載後の小山さんの感想

「慶良間で何が起きたか」が休載した翌日6月20日の小山さんのブログには、「昨日から第2話「慶良間島で何が起こったか」が始まるはずでしたが、なぜか突然休止になってしまいました。想像すれば、沖縄で現在展開されている運動に水をかけることになる内容になるためかと思います」と、私と全く同じ心境が記載されており、同ブログのコメント欄には同じ心境の数多くの読者がコメントを残しています。(添付資料参照)
 小山さんは翌21日のブログで「主張がどうあれ、紙価を高める質の高い連載だけに残念です」と書いて休載の異常さを訴えています。

「パンドラの箱が開くとき」は約3ヶ月の空白の後、10月になって突然突然再開されましたが、読者が最も期待して待っていた第2章「慶良間に何がおきたか」は、予告までしたにも拘らず、何の説明もないまま省略されておりました。

■ 掲載再開後の小山さんの感想


10月になって突然連載が再開されたのを見た小山さんは、10月17日のブログで「新報の夕刊で連載されていた。・・・ただし、事前の予告では次は『慶良間で何が起こったか』を明らかにするとしており、集団自決の真実を白日の下にさらすとおっしゃられていたのですが、再開した第2話のタイトルは「軍政府チームは何をしたか」となっている」と記述し、予告とおり書かれていないことに疑問を呈しています。(添付資料参照) 

私も小山さんと同じく連載の目玉とも言える肝心の部分を欠落したままで終わるはずはないと考え、そのうち掲載されると期待しながら読み続けました。

しかし、結局、「パンドラの箱を開くとき」は、翌年の170回(筆者注;実際は180回)で、第2章「慶良間で何が起きたか」は欠落したまま最終回を迎えてしまいました。

 

■読者は知らなかった本当の最終回

後になって知ったのですが、この連載の最終回は実は171(実際は181回)であり、それが再度削除されていたと知り「やっぱり言論封殺だったのか」と考えました。 というのは、そこには前に削除された本連載の最重要部分の「慶良間で何が起きたか」が書かれており、これも削除の理由だと感じたからです。 つまり当初考えたとおり「集団自決の軍命の有無」が掲載削除の大きな理由だと考えたのです。

合計171回(181回に)も及ぶ長期連載記事の中で削除されたのは2回で、そのいずれもが「集団自決の真相」が記述されていることを知り、これは琉球新報の言論封殺だと確信したのです。

■まとめ

最後に私が「言論封殺」だと考えた理由を、整理しておきます。

1)最初の削除が行われた時期が、2007年3月の歴史教科書検定意見で「慶良間の集団自決は軍命による」という記述の削除が命じられたことに対し琉球新報が反発し、「軍命はあった」という大キャンペーンを行っている最中であり、軍命論争で世の中が騒然としていたこと。

2)約170回(180回)にも及ぶ長期連載であるにも関わらず、読者が一番興味を持っていた「慶良間で何がおきたか」(軍命の有無)の部分だけが狙い撃ちするように削除されたこと。

3)第2章「慶良間に何がおきたか」は掲載を予告しておきながら読者に説明のないまま削除され、しかも最終章までこの最重要部分は削除されたまま連載を終了したこと。

3)19月の再開時に、「慶良間で何が起きた」は欠落したままで、これに対する説明がなかったこと。

4)読者が知らないまま削除された最終回が有り、そこに「慶良間で何が起きたか」に相当する「軍命の有無が明確に書かれていたと知ったこと。

後で知ったことですが、削除された171回(181回)の最終章は、私が知りたかった慶良間島の軍命の有無について上原さんが独自の資料を駆使し「軍命はなかった」と結論を出しており、最後に引用された渡嘉敷島の戦隊長・赤松嘉次さんの手紙と共に読者が一番知りたかった事実が見事に論証されています。

この最重要部分の171回(最終章)を欠いた「パンドラの箱を開くとき」は、画竜点睛を欠いたまま最終回を迎えるという極めて不自然な終わり方で、読者の期待を裏切ったことになります。小山さんもブログのコメント欄で「主張がどうあれ、紙価を高める質の高い連載だけに残念です」と琉球新報の不自然な削除を残念がっていました。

これらの事実から私は琉球新報が言論封殺という卑劣な手段で読者の知る権利を奪ったと確信し証人になる覚悟をした次第です。

           (完)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

添付資料

小山裕士さんの関連ブログと読者のコメント

■パンドラの箱を開ける時」 2007/06/17 13:49
http://koyamay.iza.ne.jp/blog/entry/198809/#cmt

琉球新報の夕刊で火曜から土曜にかけての連載です。
第1話「みんないなくなった 伊江島戦」が昨日で終了。
19日付からは第2話「慶良間で何が起きたのか」が始まります。
「集団自決」をテーマにしたもので、作者の上原正稔氏は圧力に屈することなく執筆すると話していました。
注目しています。

(以下はコメント欄)

Commented bytaezaki160925 さん

「パンドラの箱」は掲載紙によって閉じられましたね。

このまま封印するつもりでしょうか。

そうだとしたら、沖縄のメディアは大政翼賛会か、言論談合を平気で行う恥知らずですね。

ジャーナリストの良識は沖縄では死語なのでしょうか。

2007/06/20 11:06

Commented by小山裕士 さん 

今、出張から帰ってきました、「休載します」とのおことわりもありません。何があったのか?

2007/06/20 13:30 Commented bytaezaki160925 さん

出張でしたか。


新報に問い合わせたら「調整中」とのことでした。

まさか記事内容の「調整中」ではないでしょうね。

19日付け朝刊から林博史教授の「沖縄戦」が特集で連載を始めました。

上原さんの記事との差し替えでは?と思うのはゲスの勘ぐりでしょうか。

問い合わせの詳細は拙ブログに「狼魔人日記」
http://blog.goo.ne.jp/taezaki160925
に記しました。

2007/06/20 13:35 Commented by小山裕士 さん

想像通りのことが起こったようです

■「パンドラ」はこのまま封印されるのか? 2007/06/20 13:31
http://koyamay.iza.ne.jp/blog/entry/201455/#cmt

琉球新報の夕刊で連載されていた、上原正稔著「パンドラの箱を開ける時 沖縄戦の記録」。
昨日から第2話「慶良間島で何が起こったか」が始まるはずでしたが、なぜか突然休止になってしまいました。
想像すれば、沖縄で現在展開されている運動に水をかけることになる内容になるためかと思います。
上原さんと先ほどお話をしましたが、沖縄にとって苦い内容のことに口をつぐむことが長い目で見て、いいことなのか、疑問を感じます。
何より、読者に対して何の説明もないことはおかしいです。
物言えばくちびるさみし…。

(以下はコメント欄)

2007/06/20 14:25 Commented byyasuda さん

小山さんがブログで「パンドラの箱」の予告をしたのが遠因かもしれませんよ。

それにしても予告していた掲載を差し替える程の圧力とは相当なものですね。社内政治の実体を匿名でいいからネットに書き込む人がいたら良いのに。

2007/06/20 15:18 Commented bystarbeast さん

>物言えばくちびるさみし…。

これでは戦前の日本そのものではないのでしょうか?そのことを沖縄のメディアは自覚しているのでしょうか?
「都合の良いことであれ悪いことであれ、伝えるべき事は何を置いても伝えることこそ“メディアの存在理由”」だと思うのですけどね。

2007/06/20 17:06 Commented by小山裕士 さん

連載の第一回に全体の構成が予告されており、
第二話「慶良間で何か起きたのか」は、今、世間の注目を浴びている「集団自決」についてアメリカ兵の目撃者や事件の主人公たちの知られざる証言を基に事件の核心を突くものになるだろう-と記しています。
上原さんは「軍名がなかったことをはっきりと書く」と事前に話しており、突然の連載中止に「なぜ?」という思いです。

2007/06/20 17:10 Commented by小山裕士 さん

今日の夕刊にもありませんでした。
ふつうは「●日から再開します」といった「おことわり」があるものですが、事態の異例ぶりをしのばされます。

2007/06/20 17:13 Commented by小山裕士 さん

訂正「軍名」でなく「軍命」でした。

2007/06/20 17:3 Commented bytaezaki160925 さん

starbeast さん 

>沖縄のメディアは自覚しているのでしょうか?

沖縄のメディアは自覚どころか確信犯でしょう。

自覚がないからこんな愚行をするのです。

こんな愚行をメディアに許しては県民の恥です。

もっとも二つの新聞がこのザマでは県民は知る権利を奪われて何も出来ないのでしょう。

せめて新聞社に読者として掲載中止の事情問い合わせの行動はしてみたいものです。

ちなみに私は昨日電話したら「調整中」とのことでした。

2007/06/20 18:14 Commented by小山裕士 さん

島ぐるみ運動を盛り上げるための配慮といわれても仕方がないでしょう。

「パンドラ」はこのまま封印されるのか? 2007/06/20 13:31
http://koyamay.iza.ne.jp/blog/entry/202540/#cmt

琉球新報の夕刊で連載されていた、上原正稔著「パンドラの箱を開ける時 沖縄戦の記録」。
昨日から第2話「慶良間島で何が起こったか」が始まるはずでしたが、なぜか突然休止になってしまいました。
想像すれば、沖縄で現在展開されている運動に水をかけることになる内容になるためかと思います。
上原さんと先ほどお話をしましたが、沖縄にとって苦い内容のことに口をつぐむことが長い目で見て、いいことなのか、疑問を感じます。
何より、読者に対して何の説明もないことはおかしいです。
物言えばくちびるさみし…。

(以下はコメント欄)

Commented by涼月 さん

今日のNHK1930分からのクローズアップ現代ではこの沖縄集団自決を取上げるようですね。

偏向NHKがどのように報じるか楽しみです。

2007/06/21 20:27 Commented bytaezaki160925 さん

沈黙を守る理由を一言も読者に説明しなのも異常ですね。

こうなったら再開するまで小山さんのブログで「第2話のすみやかな再開を期待しています」を毎日書いて欲しいです。

良識あるウチナンチュも沢山います。 

いや良識があれば全県民が「知る権利」を奪われることには反対でしょう。

2007/06/22 08:18 Commented by小山裕士 さん

主張がどうあれ、紙価を高める質の高い連載だけに残念です。

■沈黙する「パンドラの箱」 2007/06/21 17:43

理由不明のまま休載が続く琉球新報夕刊の長期連載「パンドラの箱を開ける時 沖縄戦の記録」(上原正稔著)ですが、今日の夕刊でも再開されていません。
上原氏の話では担当編集者の態度に変化があり、今回の事態に至ったらしいです。
第1話の伊江島戦は、女性や子供も米軍に立ち向かったというすさまじいエピソードが紹介されており、資料的価値の高い連載になっていました。
第2話のすみやかな再開を期待しています。

2007/06/21 18:51 Commented by涼月 さん

今日のNHK1930分からのクローズアップ現代ではこの沖縄集団自決を取上げるようですね。

偏向NHKがどのように報じるか楽しみです。

2007/06/21 20:27 Commented bytaezaki160925 さん

沈黙を守る理由を一言も読者に説明しなのも異常ですね。

こうなったら再開するまで小山さんのブログで「第2話のすみやかな再開を期待しています」を毎日書いて欲しいです。

良識あるウチナンチュも沢山います。 

いや良識があれば全県民が「知る権利」を奪われることには反対でしょう。

2007/06/22 08:18 Commented by小山裕士 さん

主張がどうあれ、紙価を高める質の高い連載だけに残念です。

■パンドラの件で取材? 2007/06/22 09:53

「パンドラの箱を開ける時」の連載中断の件で、あるマスコミから取材がありました。
といっても、私はただの読者なので、
「新報と上原さんに聞いてください」としか言うことはありません。
慰霊の日」直前というタイミングもあって注目を集めているみたいです。

■待望の? 2007/10/17 16:07

http://koyamay.iza.ne.jp/blog/entry/352248/

新報の夕刊で連載されていた
上原正稔氏の「パンドラの箱を開ける時 沖縄戦の記録」が昨日から再開されました。
約4カ月ぶりでしょうか?
ただし、事前の予告では次は「慶良間で何が起こったか」を明らかにするとしており、
集団自決の真実を白日の下にさらすとおっしゃられていたのですが、
再開した第2話のタイトルは「軍政府チームは何をしたか」となっています。

ご本人もそのあたりについて「ご了解をお願いしたい」としています。
期待しましょう。

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祝!逆転勝訴!「パンドラ訴訟」で琉球新報に鉄槌!

2022-04-12 08:05:49 | 資料保管庫

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 過去ブログを一部編集した再掲です。

祝!逆転勝訴!「パンドラ訴訟」で琉球新報に鉄槌!2013-07-30

2013年、7月29日午後1時10分。

福岡高等裁判所那覇支部、三人の高裁裁判官が着席した。

詰め掛けた傍聴人の耳目が、今泉裁判長の口元に集中した。

瞬時の緊張と静寂が法廷を支配した。

裁判長判決文を読み上げた。

「原判決を次のとおり変更する」

原告上原正稔さんの逆転勝利である。

その瞬間、傍聴席の中からガッツポーズ見られた。

裁判長の判決文朗読は続いた。

「被控訴人(被告・琉球新報)は、控訴人(原告・上原正稔)に対し、105万4000円及びこれ対する平成23年2月5日から支払い済みまで年5分の割合による金員を支払え」

無言のガッツポーズが、「ヤッタ!」の歓声に変わった。

徒手空拳で琉球新報の言論封殺に立ち向かった上原正稔さんの逆転勝訴である。

ということは琉球新報の全面敗訴である。

 支援者の皆様に深く御礼申しあげます。

皆様の温かいご支援の賜物と上原正稔に代わって感謝申し上げます。

 

■逆転勝訴の画期的意義

沖縄の言論空間は異論を許さぬ「全体主義」であるといわれて久しい。

琉球新報、沖縄タイムスという2大地元紙を頂点に、学会、教育界から出版界にいたるまで網の目のように張られた思想統制に逆らうものは村八分の仕打ちを受けるのが常だった。

沖縄2大紙の影響力を恐れるのは、言論界のみならず政界も同じだ。

先日の参院選でも自民県連は、新聞の論調に平伏した。

政府の「辺野古移設」に逆らって「県外移設」と主張し支援者の反発を買ったのが記憶に新しい。

傲慢不遜な琉球新報は、上原正稔という人物を軽く見るという大愚を犯した。

絶対権力者の気に入らない記事は他の識者同様に唯々諾々と平伏すと考えた。

希代の奇人上原正稔氏は琉球新報の書き換え要求を頑としてはねつけた。

渇しても盗泉の水は呑まず、という上原氏の信念からだ。

上原さんは琉球新報との戦いを法廷に持ち込み、勝訴した。

巨大組織の琉球新報の驕れる脳天に鉄槌を下したのだ。

では、沖縄の言論界を支配する琉球新報の全面敗訴を今朝の沖縄タイムスはどのように報じたか。

社会面トップを飾る「市民ら野嵩ゲートで抗議」、「『普天間』の金網怒りの灯火煌々」の派手な記事の下に隠れるようなベタ記事が・・・。


連載契約違反を一部認定 琉球新報に賠償命令

 沖縄タイムス 2013年7月29日 18時56分

 連載を一部掲載しなかったのは契約違反だとして、ドキュメンタリー作家上原正稔さん(70)が琉球新報社に約1千万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁那覇支部は29日、原告の請求を棄却した一審那覇地裁判決を変更、琉球新報社の契約違反を一部認め、約100万円の支払いを命じた。

 判決によると、上原さんは2007年5月から琉球新報の夕刊で沖縄戦を取り上げた連載を執筆。同社は一部の原稿に新味がないとして書き直しを求めたが、上原さんは拒否し、同社は08年8月、連載を打ち切った。

 琉球新報社は契約について「初出の資料を用いた連載をするという内容」と主張したが、判決理由で今泉秀和裁判長は「初出の資料のみに基づいて連載するとまでは記載されていない」とした。(共同通信

                ☆

沖縄タイムスは地元紙が「言論封殺」で裁判所に鉄槌を下されるという重大ニュースを、共同配信でお茶を濁している。

沖縄タイムスにはも、はや地元の重大ニュースを自力で報道する気力も能力もない。

単なる紙くずであることを自ら証明したような記事である。

>同社は一部の原稿に新味がないとして書き直しを求めたが、上原さんは拒否し

琉球新報が「新味がない」として全面削除を要求した部分は、集団自決の核心の部分だ。

琉球新報が問題にした箇所は、「沖縄戦の集団自決は日本軍の強要による」という琉球新報の主張に逆らい「軍命はなかった」と記述された部分だけに限られている。

琉球新報の主張する「新味がない」などの削除理由は、「軍命があった」と書いていないことが、新報社方針と合わなかったからであり、この連載の読者な誰でも気がつく事実である。

琉球新報の報道は確認していないが、おそらく沖縄タイムス同様ベタ記事で誤魔化して、この判決の持つ重要な意味を矮小化しようとするだろう。

判決の持つ意味

(1)沖縄紙が独占的に支配していた言論空間の一角に大きな風穴が開いた。

(2)「集団自決」を命令したと言われた梅澤・赤松両隊長の汚名が完全に回復された。

「慶良間諸島で起きた「集団自決」は梅澤、赤松両隊長の命令による」という通説は、大江・岩波集団自決訴訟では立証出来ず、梅澤、赤松両隊長の汚名は回復されたが、必ずしも満足できるものではなかった。

大江・岩波集団z決訴訟は、「名誉毀損」「損害賠償」請求では敗訴したため、沖縄2紙の印象操作により「裁判で軍命令があったことが確定した」などと誤解する人も多かった。

今回の高裁判決では、上原さんの原稿が掲載拒否されたのは、181回の連載中「慶良間で何が起きたか」の章(5回分)と、181回目の最終回の2度であり、いずれも「集団自決に軍命はなかった」と明記した部分に限られている。

判決文では一度目の「慶良間で何が起きたか」(慶良間編)を削除した琉球新報の理由を次のように否定している。

被控訴人(琉球新報】は、なんら合理的理由もなく控訴人(上原正稔)の執筆した慶良間編の掲載を一方的に拒否したと認めるほかはなく、このことは、被控訴人(琉球新報)の『パンドラの箱を開ける時に係る連載執筆契約の義務に違反し、債務不履行に該当するといわざるを得ない。 これに反する被控訴人の主張は採用することが出来ない

さらに判決は最終回の掲載拒否については、こう判断している。

被控訴人(琉球新報)が第181回の原稿について控訴人(上原正捻)に書き換えを求め、控訴人(上原)がこれに応じなかったという理由だけでこれを掲載しなかったことに何ら合理的な理由は見当たらず、これも、被控訴人(新報)の『パンドラの箱が箱を開ける時』に係る連載執筆契約の義務に違反し、債務不履行に該当するものと思わざるを得ない。 これに反する被控訴人(新報)の主張は採用することが出来ない

 

この裁判の意義については、途中からこの裁判を知った人達には理解しにくいと思われるので、これから数回にわたり解説記事を連載の予定である。

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こんなヤツ人間じゃねー、叩斬ってやる!ロシア兵士(97年生まれ)、1歳の赤ちゃんをレイプ

2022-04-12 07:03:09 | ★依田啓示事件

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こんなヤツ人間じゃねー、叩斬ってやる!

罪悪感の無い奴はサイコパスの可能性も!

2022年04月11日

ロシア兵士(97年生まれ)、1歳の赤ちゃんをレイプ 動画を同僚に送り、SNSに投稿 海外から怒りの声

1 名前:デデンネ ★:2022/04/11(月) 16:12:57.46 ID:Kn66gMja9
ALEXEY-BYCHKOV-VIDEO-–-Russian-soldier-raped-a-1-yearロシア兵士がウクライナの1歳の赤ちゃんに対して性的虐待を行う映像がオンラインに流布して世界に衝撃を与えている。

10日(現地時間)、英紙ミラーなどによると、1人のロシア兵士がソーシャルメディア(SNS)にウクライナの赤ちゃんをレイプする映像を投稿して警察に逮捕された。

ロシア現地メディアは該当の兵士について、ロシア南部クラスノダール出身で1997年生まれだと伝えた。また、この兵士のSNSには赤ちゃんのレイプ映像の他にも歪んだ性意識を持っていることを証明する各種映像が他にもあったと説明した。

この兵士が撮影した映像はテレブラムやその他のソーシャルメディアのサイト等を通してシェアされた。

ウクライナメディアによると、この兵士が同僚の兵士に淫らなイメージと動画を送った。

海外のネット上ではこの兵士の許されざる行為に対して怒り、写真や年齢、故郷、住んでいるところなどの個人情報を突き止めて広めた。

ウクライナ外交官のオレクサンドル・シェルバ氏はツイッターに「赤ちゃんを強姦した怪物を見よ。誰かが私に彼がやったことについてのリンクを送ってきたがとても開いて見ることなんてできなかった」とし、該当兵士の写真を公開した。

一方、ロシア軍が占領した後に撤退したウクライナ北部地域では、ロシア兵士たちが性犯罪を犯したという証言と証拠が連日報告されている状況だ。

https://news.livedoor.com/lite/article_detail/21982892/
3: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:13:37.60 ID:RmbzYeBd0
反吐が出るね

6: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:14:09.83 ID:xUzwesLd0
露助の名前は伊達じゃない

9: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:14:51.04 ID:zoPTqNZY0
見せられた方もドン引きだろ

19: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:15:22.25 ID:igsVgLf20
ミラー紙

容疑者の顔写真あり
cP7zY4D

17: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:15:18.92 ID:HsnUVG330
1歳をレイプって何するの?

28: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:16:41.58 ID:nfUHsKEk0
ええ
赤ちゃん、一生後遺症が残るよ
自分に何がおきたかを、ずっと後で知るだろうし

35: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:17:05.73 ID:0u7dkdip0
>>28
いや、もう生きてないだろう...

29: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:16:43.85 ID:4NMzVrOl0
さすがに全く理解できないけどな

33: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:16:55.75 ID:Nwl8uaF00
もうロシア人みても人間とは思わないわ

37: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:17:12.75 ID:LmyziBfe0
残虐なのは中年の兵士って見たけど
若くても中にはおかしな奴はいるんだな

46: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:17:55.06 ID:1wxrWtbp0
よくこんなの見れるな…
同僚もやばいやつなんか?

53: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:18:25.05 ID:su6isRSK0
こちら国連の常任理事国となっております

56: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:18:37.27 ID:u2gOMjLl0
ホワイトゴブリン=露助

58: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:18:49.39 ID:1WM4Kmfj0
もう命への侵略です

65: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:19:44.79 ID:lONzaQga0
悪魔集団👿だな。邪悪すぎる。

68: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:20:08.14 ID:7MBAmtlS0
橋下のコメントは是非聞きたいな

77: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:21:01.09 ID:PR3EBVtB0
全てのロシア人はコイツと同胞ってことな
「ロシア人?ああ、1歳児レイプした国の人ね」

84: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:21:37.17 ID:lONzaQga0
邪悪さでは人類の中で最も突出してる。

90: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:22:05.66 ID:NSOucKj+0
>>1
大半の善良なロシア人の方々には大変申し訳ないが
今後ロシア人を見るときは色眼鏡をかけざるを得ない
これは仕方のないことだと諦めてくれ

100: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:23:01.46 ID:54Hryo/R0
何が面白い
何が楽しい
命をなんだと思っているんだ

114: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:23:58.85 ID:33YQKn8f0
戦争は人を狂わせると言うがここまでとは…

127: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:25:29.32 ID:q97Q9WE90
ベルリンや満州でもそうだけどロシア人の国技やろこれ
こいつらマジゴブリン

132: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:25:56.21 ID:pCgdZ/YN0
氷山の一角なんだろな

135: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:26:04.33 ID:lt9JCCoE0
さすがにロシア当局もこういうのは逮捕するんだね

139: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:26:21.72 ID:GB+zbYET0
橋下「逃げない奴が悪い」

140: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:26:22.38 ID:Z1DQPkSu0
戦争になっても民間人は攻撃されないから大丈夫
すぐ降伏したら良い

なーんて言ってる平和ボケ9条信者に突きつけられる現実だな

154: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:27:14.28 ID:O4PQspQa0
これは拷問して殺さないと駄目でしょ

178: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:28:48.08 ID:9FvcRRCM0
軍の規律を高めるためにも、銃殺刑にでもした方がいい。

188: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:29:45.73 ID:k2P308tH0
親は何をしてたのか?

191: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:30:01.05 ID:Sk8uy3wB0
戦場の中で親が1歳児を放置するわけがないから
親の目の前でやったのか、親を殺してからやったのか
いずれにしても狂った鬼畜の領域

206: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:30:43.92 ID:PWlf85E00
フェミオバ絵の広告に怒ってないでこっちやれよ

216: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:31:32.98 ID:iJ2JVLM20
これはもう軍じゃないな
賊だ

219: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:31:40.55 ID:QXioLuw30
南アフリカの土人と変わらんな

231: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:32:51.14 ID:JwWYpdsH0
常任理事国の正規軍が1才児をレイプとか国連ってレイプ斡旋組織なのか

238: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:33:28.23 ID:hkgJAox60
ロシアには義務教育はないのか

249: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:34:18.21 ID:+eewlmk10
これ戦争終わってもロシア兵は永久に叩かれるな
まともな兵士も多かっただろうに

250: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:34:21.53 ID:yc8ztnWo0
自慢してるのがすごいな
ようするに罪の意識がまるでない

287: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:37:21.08 ID:7AjQ5f0C0
ウソであってほしいな
反吐が出る

301: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:38:25.24 ID:KGkmtS4P0
要するに穴があればなんでもいけるロシアのオス

326: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:40:03.60 ID:Jwf5feRd0
戦争に弱いくせにこういう弱い者捕らえてイキるのだけは立派だな
吐き気がする

336: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:41:02.18 ID:Z/eEOPvf0
ロシアメディア伝えてるのは最低限の自浄力はあんのか

339: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:41:13.48 ID:+eewlmk10
流石にロシアも空気読んだか
これをフェイクニュースとか言ったら本当にNATO参戦するレベルで沸騰するもんな

381: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:44:35.69 ID:uGuE5hqm0
何故SNSに投稿しようと思ったんだ
炎上するに決まってるのに

387: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:44:55.77 ID:TXHMGOAL0
逸脱しすぎてる。信じられん非道だわ…

393: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:45:13.02 ID:Sk8uy3wB0
狂気もここまで来ると
ちょっとTVでは報道できないだろう

419: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:46:44.78 ID:vbujlnqr0
余罪たくさんありそーだね

422: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:47:01.03 ID:EJoJFwW60
ロシアみたいな野蛮な国では日常茶飯事なんだろ

434: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:48:05.36 ID:qYN1NmE90
もうプーチンだけが悪いとか言ってられる状況じゃない
言葉も出ない

420: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/11(月) 16:46:51.67 ID:+2kndRYF0
まじでロシアに占領されるわけにはいかんな

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元スレ:https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1649661177/

防衛力は強化せよ!財源論と切り離して(長島昭久さんへのコメント)

2022-04-12 00:31:38 | 外交・安全保障

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防衛力強化は財源論と切り離せ(長島昭久さんへのコメント)

アゴラは「自由な議論の広場」ですが、長くてむずかしいと敬遠する人が多いので、コメントや短文も載せることにしました。みなさんからも投稿してください。その素材として、けさの長島昭久さんの記事を取り上げます。

国の長期債務が超短期債務に置き換わっただけ

防衛力の強化には賛成ですが、その基準を自衛隊だけのGDP比で考える必要はありません。日本には在日米軍基地という世界最強の軍備があるので、これを活用することが効率的です。その意味では、非核三原則を廃止するなど、日米同盟をNATOのように相互的な軍事同盟にする必要があります。

問題は、長島さんが防衛力強化の財源が無限にあるかのように錯覚していることです。彼はIMFのデータをもとに「我が国財政は、米英独仏と比べても極めて健全なのです」と書き、次のように書いています。

「ではあの膨大な国債はどうなってるのだ?」と首をひねる向きもあると思いますが、経済学の標準的な考え方によれば、中央銀行は、政府のいわば子会社として一体として捉えますから、日銀が保有している日本国債は、政府(親会社)が日銀(子会社)から借金しているのと同様、実質的には負債ではありません

これは「経済学の標準的な考え方」ではなく、MMTやリフレ派の勘違いです。アゴラでも説明したように、IMFのデータの「政府の金融資産」の90%は日銀の保有国債だから、統合政府(政府+日銀)の借金は同じです。

統合政府のバランスシートを考えると、日銀が国債をすべて買い取っても、次の図のように国債という長期債務が日銀当座預金という超短期債務に置き換わるだけで、借金は減りません。子会社が親会社の社債を買っても、連結の借金は減らないのです。

日銀が国債をすべて買い取った場合統合政府のバランスシート(翁邦雄氏)

この日銀当座預金を理解していないことが、MMTに引っかかる人の共通点です。国債の金利が上がっても、それが適用されるのはこれから発行される国債だけですが、日銀当座預金は翌日払いなので、すべての預金の金利が明日から上がります。

長島さんの引用しているIMFレポートを最後まで読むとわかりますが、IMFは中央銀行のバランスシートが膨張すると、金利リスクに脆弱になることを警告しているのです。

防衛力は公共財なので財源論とは別に議論すべき

日銀当座預金の残高は538兆円。今はほぼゼロ金利ですが、これが1%上がると、1年で5兆円以上の金利支払いが発生し、日銀は1年半で債務超過になります。

金利が上がると国の一般会計の赤字(国債費)も増えます。今後も財政赤字が増えると予想されて金利が上がる…というスパイラルが発生すると、国債が暴落して財政危機に陥るおそれがあります。

世界的にインフレ・金利上昇の流れが強まっているので、銀行の保有する国債が不良債権になり、金融危機に陥るおそれもあります。それが日銀が長期金利0.25%で「指し値オペ」をやった理由です。

ただし国民負担と受益の関係からみると、防衛力は全世代の資産になるので、世代間の所得移転は起こりません。この点では建設国債と同じなので、財政負担を理由に防衛費の増額に反対するのはおかしい。

日本経済は長期的には需要不足(貯蓄過剰)なので、一定の財政赤字が必要だという議論もあります。その場合は政府支出の生産性が問題ですが、公共財である防衛力はその有力候補です。防衛力強化を主張するなら、一知半解のマクロ経済論ではなく、予算の中身で勝負してください。

 

【おまけ】

 

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