狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

上原正稔氏は語る、続・歪められた沖縄戦史 慶良間諸島「集団自決」の真実

2023-06-22 04:25:54 | 政治

 

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メモ 

歪められた沖縄戦史 慶良間諸島「集団自決」の真実(19)

新里英之著の「大田沖縄県知事の背信行為」で告訴状に触れている
 

告訴取り下げ迫られる、天皇陛下警備と引き換えに

 1992年12月県議会で西田健次郎議員は代表質問に立ち、「上原正稔氏が大田昌秀県知事を被告人として暴行ならびに侮辱罪で県警本部に告訴した旨、(新里英之氏の)プレス1紙に報じられている」と質問した。だが、大田知事は答えた。「告訴の事由にされている暴行および侮辱罪に該当するような事実は全くありません」

 次に県警の佐野智則本部長が答えた。「ご質問の告訴状につきましては、上原正稔氏より本年11月18日、那覇警察署へ提出されております。(中略)事実関係を確認の上、適正に対処する所存でございます」

 佐野本部長は本気だった。県警本部長は県議会が開催されるたびに議会に出席せねばならないから、実に重労働職だ。退屈な議会のやりとりの中で居眠りするわけにもいかないのだ。そんな中で知事の暴行罪というトンデモない事件が発生した。しかし、この事件は全ての真人間の予期せざる方向へ流れていったのだ

 93年の年が明けてのことだった。那覇署のA警部補と警察官が糸満市の筆者を訪ねてきた。2人は気の毒なほど緊張していた。そして、ようやく口を開くと、「告訴を取り下げてくれませんか」と切り出した。「告訴を受理してから取り下げてくれ」とは何事だ。しかも、県警本部長は議会で「きちんと調査します」と明言しているのだ。事件の目撃証人は数十人もいる。

 警部補らは2時間にわたり、詳しく説明した。まさに信じられない、あってはならない話だった。

 その話をまとめると次の通りだ。92年12月議会が終わると、大田知事は高山朝光知事公室長を県警本部長室に送り出し、上原の告訴の件をよろしく頼む、と伝えた。佐野本部長は「それは那覇署が調査中であり、被告の知事がどうのこうの言うことはできませんよ」と突っぱねた。すると、高山室長は知事の本音を切り出した。「もしも県警がどうしても上原の告訴の件で調査を進めるというのであれば、来年4月の全国植樹祭の天皇皇后両陛下警備費用を出さないことにします」。これには、さすがの堅物の佐野本部長も驚いた。「本気かね」と尋ねる本部長に、「知事が警備費用を出さなくなることは間違いありません。知事は本気です」と高山室長は答えた。

 佐野本部長が腹の底で「気違い沙汰だ。沖縄はどうなっているんだ」と嘆いたことは間違いない。しかしながら、大田知事の正体を知れば納得できる。完全に良心が麻痺(まひ)した男にとって、こんなことは当たり前のことで、むしろ「名案」だった。

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