狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

★チャップリンの「殺人狂時代」と「鉄の暴風」

2023-06-09 16:04:32 | 資料保管庫

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本編は「米が沖縄戦で行なった蛮行」の完結編だが、米兵の蛮行というより「新型爆弾」による米兵の大量殺戮を暴露する。

日米戦争で米国が実験的に使用した新型爆弾は、三つあった。

➀原子爆弾⇒広島、長崎の民間人の大量殺戮。

②焼夷弾⇒東京を中心に全国の燃え易い木造家屋を焼却した民間人の無差別殺戮。

VT信管爆弾⇒沖縄戦で、当初カミカゼ特攻隊対応に開発されたが、後に民間人の無差別殺戮に使用された。

            ★

チャップリンの映画「殺人狂時代」の中で「一人殺せば悪人で、百万人殺せば英雄」というセリフがある。

二度の世界大戦を経る中で各国は、戦場にいる戦闘員だけでなく、捕虜の扱いに対処するための追加的な修正や条約について議論し、採択してきた。

第二次世界大戦後の1949年、現在のジュネーブ条約が採択されて、戦争の最も重要なルールを定めている。2019年時点で196の国と地域が批准している。

 
■沖縄戦で、米国は民間人殺戮の新型爆弾を実験した
 
今から約75年前、日本軍とアメリカ軍が「沖縄戦」で激しい地上戦を繰り広げた。
 
「鉄の暴風」と称される沖縄戦で、米軍が実験的「新型爆弾」で民間人を大量殺戮していた事実を知る国民は殆どいない。
 
YI信管爆弾という新型爆弾は、「鉄の暴風」というキャッチフレーズでその正体が隠されていた。
 
だが、最近の米公文書館の開示によると、米軍の攻撃は「鉄の暴風」という圧倒的物量戦ではなく、民間人を無差別殺戮するYI信管爆弾が民間人に使用されていたことが判明している。
 
「新型爆弾」と言えば昭和20年8月15日、昭和天皇が終戦の詔勅で「敵は新たに残虐な爆弾(原子爆弾)を使用して、罪のない人々を殺傷し、その被害ははかり知れない」と述べ、原子爆弾に言及している。
 
米国は原子爆弾の他にも実験的新型爆弾(焼夷弾)により民間人を狙った大量虐殺を行っている。燃えやすい日本の木造住宅を狙い撃ちした焼夷弾の使用だ。
 
アメリカ軍は、都市の中で、住宅が密集し人口密度が高い東京の下町の大部分の市街地を、焼夷地区1号に指定して、そこをまず焼夷弾で焼き払う絨毯爆撃を開始した。住民を大量虐殺し、それによって戦争継続の意思をそぐことが目的であった。
 
焼夷弾も原子爆弾と同様、民間人の大量殺戮を狙った新型爆弾であった。
 
■「鉄の暴風」とは、米軍が開発した「VI信管爆弾」の別称であった

沖縄戦にあたって当初アメリカ軍は、民間人の被害を極力抑える方針だった。それがなぜ、住民を巻き込む苛烈な攻撃を行うにいたったのか。

アメリカ軍兵士を恐怖のどん底に突き落としたのは、日本軍のカミカゼ特攻隊の自爆攻撃だった。

自身も戦闘機パイロットとして、沖縄戦を経験したフィリップ・ウィルモット元中尉(97歳)は、こう証言する。

「航空機による自爆攻撃・特攻で、およそ30隻の艦船が沈没した。地上戦も含めて、1万人を超える犠牲者を出し、アメリカ軍の中で日本軍への恐怖と憎悪が募っていた。ここで日本軍を逃せば、また激しい抵抗にあうと感じて住民のことを考えている余裕はなかった」と話す。

「住民を撃て、とは命じられていなかった。しかし、見分けなんて付くわけがないんだ。だから動くものは何でも撃った。」(アメリカ軍戦闘機パイロット フィリップ・ウィルモット元中尉)

さらに今回発見した資料から、アメリカ軍が新型兵器「VT信管」を使用していたことも明らかになった。元々、日本軍の特攻機を撃ち落とすために威力を発揮した、VT信管。電波を発し、ターゲットに近づくと自動的に砲弾は爆発。その破片は広範囲に飛び散る。

アメリカ軍が作成した兵器の威力を説明する資料
アメリカ軍が作成した兵器の威力を説明する資料

アメリカ軍は航空機を攻撃するための兵器を、対人攻撃の無差別殺戮にに転用したのだ。

艦砲射撃による被害は着弾地で破裂し破片が横殴りに飛散し被害を与える。

だが、YI信管は着地直前の十数メートル上空で爆発するため、10センチ前後の鉄の破片が上空から雨あられのように民間人を襲い、強力な散弾銃のように効果的大量殺戮を行う。この様子は「鉄の暴風」というより「鉄の豪雨」と表現した方が相応しい。

戦時中米軍の攻撃を「艦砲射撃」と認識していた民間人は、頭上で破裂して効果的に大量殺戮をする「新型爆弾」の存在を知らず、戦後になって知った人ほとんどほとんどである。

 

アメリカ軍戦闘機パイロット フィリップ・ウィルモット元中尉
アメリカ軍戦闘機パイロット フィリップ・ウィルモット元中尉
 
 

「仲間のパイロットが日本軍のゼロ戦に体当たりされたんだ。それからは、日本人への哀れみなど一切なくなった。」(アメリカ軍戦闘機パイロット フィリップ・ウィルモット元中尉)

 

【おまけ】

 朝日新聞 2002年811日夕刊 

実験目的に沖縄の離島を新兵器で爆撃 大戦末期の米海軍

太平洋戦争末期の45年6月に、開発中の爆弾の効果を試すため、米軍機が沖縄の離島の南大東島と沖大東島を爆撃していたことが、当時の米海軍の秘密文書から明らかになった。島では学校が損壊するなどして死者も出た。沖縄戦はまだ続いていたが、二つの島は本島から300キロ以上離れている。戦況に及ぼす影響のほとんどない島が、米軍の兵器開発の実験台になっていた事実が浮かび上がった。

 爆撃の記録があったのは、沖縄攻略に参加した米第3艦隊やその機動部隊の戦闘報告書など。研究者らでつくる「日本の戦争責任資料センター」(東京)が昨年から今年にかけて米国立公文書館で見つけた。

 45年7月14日付の報告書によると、6月9日に沖大東島を、10日に南大東島を爆撃した。

 「VT(近接)信管付き爆弾で高射砲陣地を爆撃するという目的と、様々な種類の目標物に投下方法を変えてナパーム弾を落としてみるという目的があり、その結果、規模が拡大した」と記載し、「両日の作戦は訓練・実験として非常に有益だった。敵施設の破壊という大きな副産物もあった」と評価している。

 4隻の空母の艦載機が2日間で97.55トンの爆弾と46発のナパーム弾を投下。第3艦隊の日誌には「操縦士の報告では、結果は良好で目標物はいずれも破壊した」と書かれていた。

 大戦末期、両島には日本軍の守備隊が駐留。南大東島には住民約1500人が居住し、沖大東島にも観測所員が残っていた。日本側の記録によると、沖大東島では9日の攻撃で1人が死亡。10日の南大東島への砲爆撃では飛行場や学校などが被害を受け、少なくとも3人が犠牲になった。

 VT信管は、目標に電波を当てて近づいたことを感知すると起爆する当時の新型装置で、航空機撃墜などのために米国が巨費を投じて開発していた。ナパーム弾はゼリー状の燃料を散らせて広範囲を焼き尽くす兵器で、その後の戦争でも数多く使用された。

 前年10月の米軍の文書には「ナパーム弾の使用はまだわずかだ。一部の操縦士は、着陸する時に危険があるとの不信から使いたがらない」と書かれている。衝撃による爆発を懸念していたようで、その後、実験を繰り返していたと見られる。

 文書収集に当たった資料センター研究事務局長の林博史・関東学院大教授(現代史)は「両島への爆撃は作戦遂行のためではない。手ごろな実験場所として使われたのは明らかだ。空爆を重視し、その効果を少しでも上げようとする現在の米軍の体質にも通じる行動ではないか」と話している

 

【おまけ】2

原子爆弾の投下

ブレイクニー弁護士の爆弾発言について

非戦闘員大量虐殺を結果した原子爆弾の投下こそが最悪の戦争犯罪なり、 とする痛烈な発言は二十一年五月十四日の第五回公判に於いてアメリカ人ブレイクニー弁護士の口から出、さすがのキーナン主席検事も沈黙して答へず、 検察側からの反論はなかった。 この、ブレイクニー弁護士の原子爆弾に関する発言が、法廷では日本語に通訳されることなく、 速記録にも「(以下通訳なし)」といふことで日本文の記録が欠けてゐるといふ事実は本稿第二節〔※本ページ下記の「ブレイクニー弁護士の発言」〕で指摘した。 裁判所はブレイクニーの勇気ある正論が日本人の間に伝はることを恐れたのである。
 原子爆弾と共産主義の脅威は法廷の二つの禁忌(きんき)として話題になるのを避ける訴訟指揮がなされてゐたが、 ブレイクニー弁護士は二十二年三月三日弁護側の反駁立証の段階で再びこれを法廷に持ち出した。 原子爆弾投下はヘーグ条約第四条への明白な違反であり、それは日本軍による同条約違反を相殺する性格のものであるが、 裁判長は、この法廷は日本を裁く法廷であって連合国を裁く場ではない、との十八番の論理を以って、 ブレイクニーが証拠として提出した「スチムソン陸軍長官の原子爆弾使用決定」を報ずる新聞記事を却下し、証拠として受理することを拒否した。

出典:「東京裁判 日本の弁明」小堀桂一郎編 講談社学術文庫(解説P54~55)

ブレイクニー弁護士の発言

「国家の行為である戦争の個人責任を問ふ事は法律的に誤りである。なぜならば、国際法は国家に対して適用されるのであって個人に対してではない。 個人による戦争行為といふ新しい犯罪をこの法廷が裁くのは誤りである。
 戦争での殺人は罪にならない。それは殺人罪ではない。戦争は合法的だからです。つまり合法的な人殺しなのです。 殺人行為の正当化です。たとひ嫌悪すべき行為でも、犯罪としての責任は問はれなかったのです。 キッド提督の死が真珠湾爆撃による殺人罪になるならば、我々は広島に原爆を投下した者の名を挙げる事ができる。 投下を計画した参謀長の名も承知している。その国の元首の名前も我々は承知している。彼等は殺人罪を意識してゐたか。 してはゐまい。我々もそう思ふ。それは彼等の戦闘行為が正義で、敵の行為が不正義だからではなく、戦争自体が犯罪ではないからである
 何の罪科で、いかなる証拠で、戦争による殺人が違反なのか。原爆を投下した者がゐる!この投下を計画し、その実行を命じこれを黙認した者がゐる! その者達が裁いてゐるのだ!」

 

 東京裁判法廷昭和二十一年五月十四日、管轄権に関する動議で法廷が揺れてゐるさ中に、 東京裁判の全公判中で最も注目すべき挿話の一であるブレイクニー弁護士の爆弾発言が生じてゐた。 「爆弾発言」とは一般にその場に居合わせた人々の耳目を驚かす衝撃的発言といふ意味だが、 この場合同人の発言の内容が又まさに原子爆弾の投下を主題としたものだった。 その内容を一言で要約するならば、 広島・長崎への原爆投下といふ空前の残虐(これこそ起訴状に謂ふ「人道に対する罪」だった)を犯した国の人間にはこの法廷の被告を裁く資格はない、 といふものだった。
 この発言が裁判所全体にとってどんなに衝撃的であったかは、「条例」に定めてあるはずの法廷に於ける日本語への同時通訳が俄かに停止し、 最後まで復活しなかったことからもわかる。それは機器の故障等の技術的な理由からではない。 日本語に通訳されればそれは日本語の法廷速記録に留められて後世に伝はるであらうし、第一法廷の日本人傍聴者の耳に入り、その噂は忽ち巷間に広がってゆくであらう。 そしてその発言にひそむ道理の力は、反転してかかる非人道的行為を敢へてしたアメリカといふ国の国威と、欺瞞に満ちたこの裁判所の威信を決定的に傷つけ、 原爆の被害を受けた日本人の憤激の情を新たに著しく刺激するだらう。裁判所からすれば、それは何としても回避したい打撃である。 そこで(どう考へても意図的に)同時通訳は瞬時に停止せしめられ、早口の英語の弁論を理解する用意のない日本人傍聴者には、 現在そこで何が生じてゐるのか見当がつかぬ、といふ仕儀となった。
 一般に人々がその弁論の内容を知ったのは、 実にそれから三十六年余を過ぎた昭和五十七年の夏、講談社の企画・製作に係る長編記録映画『東京裁判』が公開上映された時、その字幕を通じてのことである。
出典:同 講談社学術文庫(解説P22~24)
 
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"サイコパス"が世界を支配する理由

2023-06-09 10:35:01 | ★依田啓示事件
 
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❸連載3、「裏の手引き書」「軍命自決」記述を手引き

2023-06-09 09:56:37 | 資料保管庫

 

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連載3、「軍命自決」記述を手引き

2013-07-10 12:29:52 | ★パンドラの箱訴訟

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■7月10日付世界日報記事

【連載】貶められた旧日本兵 「援護法」に隠された沖縄戦の真実(3)
戦闘参加者概況表/「軍命自決」記述を手引き

 当時、援護法の申請に関わった関係者の証言によると、当初は厳しかった申請書の受理条件が、関係者の熱心な折衝の結果徐々に緩和され、ついには「裏の手引書」とも言える冊子「戦闘参加者概況表」によって、一般住民に対する援護法の適用が容易になった。 この冊子は、昭和32年7月頃、琉球政府が作成したとみられる門外不出の援護法適用申請の記載マニュアル。20項目を示した「沖縄戦の戦闘参加者処理要項」の発表に合わせて発行された。取材陣が入手したものは、昭和55年に沖縄県が再版したもの。沖縄県公文書館に保管され、表紙にはカク秘の印が押されている。


 「概況表」は、「沖縄戦の戦闘参加者処理要項」に該当する20項目について、地域と場所、そしてサンプル文が書かれており、援護法適用を申請する際に実際にマニュアルとして使用されたものだ。

<⑥「食糧供出」 概況 戦闘開始後においても軍は食糧、馬糧の供出を要請していたため、各市町村長は区長に割当て、区長は壕長(の避難壕毎に指名された区長の分身者)に命じ砲爆撃、機銃掃射の危険を冒して食糧を収集(芋掘り、野菜取り、豚、牛、山羊の集荷等)して軍の戦力維持に協力した。>。

対象期間は昭和20年4月上旬と指定、対象地域(協力市町村)は、「西原、浦添以南の地域各市町村、北部は本部、今帰仁、羽地、国頭、大宜味」となっている。

 <⑧「壕の提供」 部隊の配備変更による壕の不足或は前線から後退した部隊のため、或は患者収容所等を新設又は拡張するため、或は作戦上の必要から部隊の壕を交換するため艦砲砲爆撃又は機銃掃射、火焔放射、ガソリンによる焼払いに晒されて死亡した者が相当多かった。>

この項目の期間と地域について、北部は昭和20年中旬から終戦まで、中部は同年4月初旬から終戦まで、南部は同年5月下旬から終戦と指定している。

 そして、日本軍のイメージを決定的に悪いものに仕立てたのが集団自決をめぐる記述だ。なお、この部分は、渡嘉敷村がホームページ「慶良間諸島の沖縄戦」で引用している。

 <⑮「集団自決」 狭小なる沖縄周辺において、米軍が上陸直前又は上陸直後に警備隊長は日頃の計画に基づいて島民を一箇所に集合を命じ「住民は男、女老若を問わず軍と行動を共に行動し、いやしくも敵に降伏することなく各自所持する手榴弾を以って対抗出来る処までは対抗し癒々と言うときにはいさぎよく死花を咲かせ」と自決命令を下したために住民はその命をそのまま信じ集団自決をなしたるものである。尚沖縄本島内においては個々に米軍に抵抗した後、手榴弾で自決したものもある。>。

「集団自決の地域」は座間味村、渡嘉敷村、伊江村に限定し、日付はそれぞれ昭和20年3月26日、同年3月28日、同年4月21日と定めている。

 この記述により「集団自決」した者は乳幼児までも「戦闘協力者」と認定する根拠となった。当時の厚生省が琉球政府による戦闘協力者の拡大解釈を黙認したため、後世の大きな悲劇を生んでいく。「集団自決」「壕の提供」「食糧提供」の事実は後に、左翼学者やマスコミによって「軍の自決命令」「食糧強奪」「壕からの追い出し」という言葉に変わり、極悪な日本軍のイメージを作り上げていったのである。



                                    ☆

 

■富村順一氏の独白(2)

座間味との出会い

 私が座間味島に行ったのは
座間味戦記を書くことが目的ではありませんでした。

1960, 70年頃、私は東京の練馬区にいました。
当時私は、愛犬を連れて毎日、朝早く練馬の駅の前を散歩してましたが、
駅の前に『世界日報』という新聞が箱に入れられ、
「三十円を入れて、自由にお取り下さい」と張り紙がありました。
幼い時から余り良い人生を送ってないので、三十円の金を入れずに毎
日のようにその新聞を読んでいました。

ある日のこと、沖縄出身の宮平という牧師のことが記事になりました。
その牧師がインドネシアに於いてインドネシア解放、独立のために
日本軍から武器を譲り受け解放戦線に渡し、
その先頭に立ってインドネシア軍と共に戦ったという記事でした。

 私はそのような素晴らしい沖縄人がいたかと思い、連載されたその記事を
読み、いつかそのことを本に書いてみたいと思い、座間味島に行きました。

 役場に行き宮平牧師を捜したところ、親戚の宮平さんという方で島一番の
お年寄りの家を訪ねて行きました。
私が宮平牧師のことを話すと、そのお爺さんは「あゝ、あの中野無線〔注〕か。
あいつがインドネシアで日本軍から武器を引き取り、
解放軍と共に戦ったことはよく知ってる。
中野無線のことだからオランダ軍のこともよく知ってる。
だから彼は解放軍の一指揮官として戦った。

そのインドネシアのことよりは、この座間味戦記を書いてくれ」
と話しながら、お爺ちゃんは押入れから四冊の本を取り出してきました。

『鉄の暴風』『家の光』『沖縄県史』、沖縄県教職員組合が書いた『沖縄戦の真相』。
この四冊の本をテーブルの上に置き、手拳を振り上げて本を叩き、
「この四冊の本は嘘なんだ。
梅沢隊長が自決命令を出したというのはまるっきり嘘、
自決は我々村の有志が決めたものなんだ。
このようなことを書かれたのでは、お国のために日本の勝利を願い自決して
いった校長や村長郵便局長の魂が浮かばれない。

何とか真実を公表できないものか。
座間味戦記が小中高校の副読本になって嘘の教育をさせられてきた。
それが大きな問題だ。
君に頼みたいことがある。
賢い人が出来なくても、余り賢くない人が出来るものがある。
君は学校へも行ってない。が、失うものもない。
何でも云うことを云ってきた。書いてきた。
是非真実の座間味戦記を書いて欲しい。
そうでなければ死んだ人は浮かばれない。

梅沢隊長は慰安婦と爆死したとどの本にも載っているが、爆死した
梅沢隊長を見た人はいない。場合によっては生きているかも分からない。
ここに復員名簿がある。これをお前にやるから、これをもって暇のあるときには
訪ねて行き、島の戦記を聞いて欲しい」と頼まれました。
そうして封筒に足代として十万円ほどの金を入れて私に下さいました。

 あの宮平のお爺さんの、怒っているのか悲しんでいるのか判断のつかぬ
顔を見た時に、もしかしたら自決命令はなく、捏造された戦記ではないかと
考え、東京に帰ってから、暇な時には、復員軍人の名簿を頼りに
約30人の復員軍人の家を訪ね歩きました。

〔註〕中野無線・・・中野学校のこと。同校は「陸軍通信研究所」の
門札を掲げていた。宮平牧師が中野学校出身なのでこう呼んだ。(中村)



『梅沢隊長は健在だ』

 その中の一人、埼玉県大宮の関根清さんという衛生兵に出会うことが
出来ました。
関根さんは「家には妻や子もいるし、ここではそんな悲しい話は出来ない。
外で話そうじゃないか」と仰有ったので大宮の駅の前のお寿司屋さんに
入りました。お寿司が出ても席ねさんは二、三分、うつむいた儘
何も話そうとはしませんでした。溜め息をつきながら、

「実は富村さん、自決命令はなかったのだ。
梅沢隊長は自決命令を出して朝鮮人慰安婦と爆死したと沖縄戦記には
書いてあるが、梅沢さんはお元気である。自決命令は出てない」
と云ってまた溜息をつきながら、

「実は自決に関係しているのはこの私なんだ。
村の村長や校長先生、郵便局長、女を交じえた四、五人で梅沢隊長に
自決する手榴弾を下さいとお願いに行ったのだが、梅沢隊長に断られ、
そのため、よく部隊に出入りしていた女性がある衛生兵に顔なじみがいて、
その衛生兵に頼んだところ、当時島にいた従軍慰安婦が米軍上陸前に
梅沢隊長の命令によって、野戦看護婦になったようです。
その野戦看護婦が自決用として持っていたと思われる手榴弾を衛生兵が
取り上げて、宮城初枝さんに渡したということです。
その衛生兵が私です。
もしそのことが世間様に知られると、私の妻や子がどのような悲しい思いを
するかと思えば公表も出来ない」と云って涙を浮かべてました。

〔註〕宮城初枝や梅沢裕元隊長の手記によれば、隊長を訪ねた村の代表は
村役場助役兼兵事主任兼防衛隊長・宮里盛秀、同収入役・宮平正次郎、
国民学校校長・玉城政助、村役場吏員・宮平忠達、女子青年団長・
宮平(のち宮城)初枝の五人。
盛秀が隊長に要求したのは宮城初枝によれば弾薬。
梅沢元隊長によれば爆雷で殺して欲しい。
それが駄目なら手榴弾か小銃弾を頂きたいということであった。(中村)


宮城初枝さんの驚き

 梅沢隊長は生きていると聞かされた私は、
「では手榴弾を関根さんが渡したことは公表しないから、
梅沢さんの家を教えてくれ」
とお願いしても、
「すぐには出来ない。梅沢さんに断ってから教える」
と約束しました。

何日か後に電話で梅沢さんの住所を教えてくれました。
私は梅沢隊長に連絡し、関根さんと共に大阪に行き、食事をしながら
様々なことを話し合いました。

 死んだ筈の梅沢さんが生きていることを先ず最初に伝えるべき人は、
座間味島で是非正しい戦記を伝えて欲しいと私に頼んだ宮平のお爺ちゃん
であると思い、座間味島にお爺ちゃんを訪ね、梅沢隊長のお元気なことを
話したところ、お爺さんは「その話を一番知りたがってる人がいる。
一寸待ってくれ」と立って行かれ、宮城初枝さんを連れて来ました。

 宮城初枝さんは入って来るなり
「富村さん、梅沢隊長は本当にお元気ですか。それは本当ですか」
と云うので「間違いありません」と話したところ、
しゃがみ込んで泣いてました。

 「富村さん。私一人で勝手に文章を書いて『家の光』に投稿した訳では
ありません。
村の有志の方々に頼まれて仕方なく私は(隊長が自決を命じたと)書いたのです。
本当に梅沢隊長には申し訳ない。済みませんです。
今度会ったら、私がお詫びしていたとお伝えして下さい。そして島に来て下さい」
と話してました。

 このように謝る女性に話す言葉もなく、翌日、母の住む宜野湾市に
帰ったところ、宮城初枝さんの娘さんの晴美さんが、沖縄でたった一つの
月刊誌『青い海』の編集長をしていました。
お母さんから電話があったそうで、「梅沢さん、本当に生きていますか」
と私に訊くので「生きています」といったところ、確かめたいから
住所を教えてくれというので、私は晴美さんに梅沢さんの住所を教えました。

 この話がどのように伝ったのか、三日後に『沖縄県史』の編集長島力
(しまつよし)さんがまた私の家に来て、
「富村、梅沢さんは本当に生きているのか」と訊くので
「生きてます」と答えた。

 「もし梅沢さんが健在であれば確認したいし、自決命令も出てないとなれば、
『沖縄県史』も直さなければいけない。是非梅沢さんの住所を教えて欲しい」
という風に話がありましたので、私は『沖縄県史』の編集長である島力さんに
梅沢さんの住所を教えたので、梅沢さんと連絡が取れ、『沖縄県史』に
梅沢さんの手記が載るようになりました。


嘘の平和運動と訣別

 その何ヶ月か後、沖縄でアジアの平和集会という集会があり、
それを新聞で知って参加いたしました。
主催者は、中村先生も御存知の渡嘉敷島出身の方です。
大江訴訟の沖縄出張裁判で証人に立たれた金城重明さんです。
沖縄キリスト教短大の学長をなさって、現在は那覇の聖教会の牧師を
なさっている方です。
その方々が平和集会を主催したのです。
私も参加して、手を挙げて座間味戦記の話をいたしました。
そこには教職員組合、社会党、共産党といった錚々たるメンバーがいて、
多くの新聞記者もいました。

 私が沖縄タイムスの『鉄の暴風』や他の沖縄戦記の捏造した部分を
声張り上げて訴えたところ、ある知人に呼ばれました。
「お前みたいに本当のことを云っていたら平和運動は出来ない。
平和のためには多少の嘘は云ってもいいんじゃないか」
と云ったので私は「嘘を云って平和運動するなら、あんたなんかと共に
行動する必要はない。あんた達と平和運動するより犬をパートナーに一
人でいいから全国行脚をして沖縄の真実を訴える」と大衆の面前で叫び、
二匹のシェパードを連れてフェリーで沖縄を出発し、
鹿児島に着き、そこから歩いて全国を一周いたしました。

 私が沖縄戦記を訴える以前は、殆どの知人友人は左翼関係でした。
座間味戦記を捏造だと訴えはじめてからは、今までの仲間であった
運動家達は全部私の前から遠ざかり、私は一人孤立することになりました。

つづく

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中田・藤森、オリラジ会議【松本人志氏提言事件後】

2023-06-09 07:50:25 | マスコミ批判

 

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■沈没直前の泥船⇒テレビ業界

テレビ業界という沈みゆく泥船で船長として君臨する松本人志への提言が、大騒動を巻き起こしている。

中田敦彦は、いち早く泥船から脱出し、シンガポールで造船した新型高速艇に乗り、泥船の船長を批判(提言)した。

テレビ業界に残っている藤森が、一番迷惑をしている。

何しろ決め台詞の「あっちゃんカッコいい」が封じられているから。

中田敦彦は確信犯。




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倉田真由美氏 女性専用トイレ減少を嘆く「女性用でしか用を足したくない女性の気持ちは無視」

2023-06-09 05:31:35 | 政治

 

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  • 金融機関:ゆうちょ銀行
  • 金融機関コード:9900
  • 預金種目:普通預金
  • 名義:江崎 孝
  • 店名:708(読み ナナゼロハチ)
  • 店番:708
  • 口座番号:0555798

 

ID非公開さん

2023/5/3 12:27

渋谷の女性トイレ撤去であんなに大騒ぎになったのに、未だに女性専用トイレを撤去しようとするのは何故でしょう? 頑なに男性専用トイレを撤去しないのは何故なんでしょう?

 

<button class="ClapLv1Expand_Chie-Expand__Trigger__QM-p9" data-cl-params="_cl_link:more" data-cl_cl_index="1"></button>産まれた時から性別の女がそれを苦に自殺など多くなったらそういう流れはなくなると思います。 普通に男、女、元男、元女って分けるように普及活動すればいいのに、何故性自認女なら女と一緒にさせようとしてるのか理解できません。 恐ろしい世の中や

 

 

2023年06月08日

 
こんな社会にしてしまったアホどもに文句を言え!
 

倉田真由美氏 女性専用トイレ減少を嘆く「女性用でしか用を足したくない女性の気持ちは無視」

1 :首都圏の虎 ★:2023/06/07(水) 13:38:38.50 ID:kOPioXWz9.net
漫画家の倉田真由美氏が7日、ツイッターを更新。“女性トイレ問題”に言及した。

 倉田氏は東京都荒川区が管理する屋外公衆トイレ82か所のうち、53か所で女性専用トイレがないことを報じた「FNNプライムオンライン」の記事を引用。記事によると、荒川区の公衆トイレを訪れると「女性用はありませんのでバリアフリートイレをご利用ください」と張り紙があり、女性用トイレがなく、利用者からも不満の声が出ている。近年、誰でも使える「バリアフリートイレ」を作る動きは世界各地で広がりつつあるという。

 倉田氏はこうした「女性専用トイレ減少」の流れに「トイレの数が同数の場合、大抵女性用の方が混雑している。個人差はあるが、女性の方が用を足す頻度が高いためだ。そういう生理的側面から考えても、これには違和感しかない」と嘆いた。

引用元
https://news.yahoo.co.jp/articles/a35079a7857c3870c5195aac0d143c85e78363fc

LGBT法案に横やりを入れるような"議論という名の娯楽"は もう無視でいいのでは?

 

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