【中部】米軍は19日、嘉手納基地でパラシュート降下訓練を実施した。訓練は昨年12月19日以来、1カ月ぶり。県などが中止を求める中で再び強行した。前回と同じく、伊江島補助飛行場滑走路の不具合による例外的な訓練と説明している。木原稔防衛相も同日、「今回の訓練は例外的な場合に該当する」との認識を示した。(中部報道部・砂川孫優)=2面に関連

 降下訓練が始まったのは午後2時20分ごろ。MC130特殊作戦機1機から1回目は8人、2回目に6人の兵士が滑走路に降下した。

 基地周辺自治体でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」の桑江朝千夫沖縄市長は「住民に重大な影響を及ぼす恐れがあり、常態化につながる。伊江島補助飛行場の滑走路を早急に整備することを要請する」とのコメントを出した。

 嘉手納基地での降下訓練は、昨年12月19日に3年5カ月ぶりに実施されたばかりだった。

 1996年に日米特別行動委員会(SACO)最終報告で、読谷補助飛行場から伊江島補助飛行場に訓練が移転されて以降、嘉手納での降下訓練は今回で16回目。

(写図説明)パラシュート降下訓練で米軍嘉手納基地内に降りる米兵=19日午後2時42分、嘉手納町役場から(竹尾智勇撮影)

 

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