「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

けぶの妄想=山さんの遺したもの=

2010-11-07 22:45:45 | 「けぶの妄想」
【けぶの妄想=山さんの遺したもの=】

警視庁管内で名高い刑事だった、山村精一が殉職してから約2ケ月ほど経った。
四十九日の法要も済ませた直後のある日の朝、
七曲署の同僚だった井川利三は休暇をとって、島津公一は非番で、山村家を訪れた。
養子の息子・隆は学校に行っていたため、お手伝いのふさともう一人、かつてお手伝いだった加代子が応対に出た。
加代子は結婚を期に海外に赴いていたが、たまたま夫の用事で夫婦日本に戻った来たところで山村の訃報を知り、隆が落ち着くまで山村家に加代子だけ残っていた。

他の客が来たのでふさはその応対に出たので、加代子が仏壇に案内した。

井川と公一が順番に参る。

加代子がそれぞれに頭を下げる。

井川が「隆君はお元気ですか?」と切り出す。

「ええ、山村さんが亡くなった頃に比べると、元気になりました。」

公一が「秋元さんのところにはまだ?」と訊くと、

加代子が山村の遺影を観ながら、
「この家のかた付けが済むまではここにいるそうです。私もふささんも今月いっぱいしか居られないんで、隆ちゃんもそのころにはあちらの家に行くことになると思います。山村さんの遺志でもありましたしね。」
と云いながら、井川たちの顔を観て、
「でも、山村の姓は変えたくないそうです。それに遺品も残しておきたいんだそうです。秋元さんもそれは承知したので、どこかに預けることになると思います。ただこの家は出なければならないそうです。」

井川が「それはなぜ?」と訊ねると、
「この土地が元々山村さんのおじさんから借りていたものだったので、返さなきゃならないそうです。隆ちゃんも残念がっていましたけど・・・。」と寂しそうに加代子は答えた。

井川は「そうだったんですか・・・」と部屋を見回した。

ちょっと若い山村の遺影の横に、笑顔の妻・高子の遺影が寄りそうように置いてある。
井川は高子の事は知らない。
ただ、ボスから夫婦の深い絆を聴いていた。
それを思い出しながら少し目頭が熱くなった。

加代子が思い出したように、「みなさん今日は?」と訊ねた。
加代子は井川と顔見知りだったが、井川にはスーツの印象があった。
今日は井川も公一もラフな格好である。

井川が「いや、整理のお手伝いをしようと。特に山さんは事件関係の資料が沢山あるはずなので、そのあたりは我々が整理した方がいいと思いまして。」と切り出した。

ああ、と加代子が反応したが、続けて、
「事件資料や日記の関係は実はもうあそこに整理されているんです。」
え?っと井川と公一が加代子の指した方向を見る。

段ボールが重ねてある。

「あれは、あなたたちが整理したんですか?」と公一が訊くと、
加代子が「初七日が過ぎた頃に改めて藤堂さんと野崎さんがみえて、お二人で昨日まで整理なさってましたよ。」
井川が「ずっとですか?」と訊くと
「殆ど毎日、野崎さんの終電が間に合うまで、なにか語り合いながら整理なさってました。」と加代子が答えた。

井川と公一が顔を見合わせた。
七曲署捜査一係長・藤堂俊介と、既に警察学校に転出した元一係の野崎太郎が二人でずっと山村の私物の整理を手伝っていた。藤堂はそんなこと一言も言っていなかったが・・・。

とりあえず二人はその他の片づけものを加代子とふさと共に整理した。

ただ、それなりに片づけは進んでいたので、大体昼過ぎにはおおよその目途がついて、ふさの作ったかけそばをよばれた後、
「ごちそうさまでした・・・さて、我々はこれで御暇しようか?」と井川が腰を上げた。

加代子が「ちょっと待ってください」と慌てて家の奥に向かった。
戻ってきた加代子が何か長くて大きい袋を持って来た。
その袋を開けながら、
「実は隆ちゃんが、ネクタイだけは残しておくのが辛いそうなんです。理由は教えてくれないんですけど・・・。燃やしてしまうのも忍びないので、みなさんのようにお手伝いにみえた方にお分けしているんです。お二人も良ければ貰っていただけないでしょうか。」と加代子は袋の中に整然と整理されたネクタイを広げて見せた。
山村はかなりネクタイを持っていたはずだが、既に数本しかない。
「古いものはもう貰っていただいたので無いのですが、最近のものが数本残りました。」と加代子。

井川は、「わかりました。私たちも山さんのカタチに残るものを頂けるのは光栄です。」と、井川主導で公一と残りのネクタイを分けたが・・・一本のネクタイに手が止まり、井川が「これは・・・」と漏らした。
紺地に赤と白の細いストライプの入ったネクタイ。
山村が最後に着用していたネクタイだった。

井川と公一が見合わせていると加代子が、
「そのネクタイが一番隆ちゃんにとっては辛いそうです。無理もないのですが・・・。」

沈黙が続いた。

「これは是非、私に下さい。」
と急に静かに切り出したのは公一だった。

しばらく井川は公一の顔を見ていたが、黙って丁寧にそのネクタイを公一に渡した。

(この文章はけぶの妄想であり、実際の物語とは関係ありません。)
************************************************

なぜこのような文章を書いたかというと・・・。

#700と#701ではデュークが
#702と#703ではデュークとトシさんが、
山さんのネクタイを着用していました。

特にデュークのは山さんが#665等で着用したものと、殉職時に着用したものと両方ともお気に入りの2本でした。
山さんを尊敬していたデュークであればありうることかと。

(ただ、#699ではゲスト片岡氏や#702ではゲスト石田氏もそれぞれ着用)

去ったメンバーのネクタイや昔着用していたネクタイが後々ゲスト用になることは珍しいことではないのですが、メンバーが着用する例は少ないです。ただ、トシさんの場合は初期の三つ揃い紺スーツ時代は山さんやゴリさんのネクタイを着用していた例はありますが。

なので、今回は意図的にデュークに着用させたのではないか・・・と妄想したわけで。

いや、何となくうれしいです。


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1982DVD-BOXの追加情報のタレコミ

2010-11-07 20:25:07 | DVD
しげさんから1982DVD-BOXの追加情報を頂きました。
いつもありがとうございます<(_ _)>

現在流れている詳細情報に無い件のバップ屋からの回答です。

1.まず、最近レギュラー企画だった、
「オーディオコメンタリー」

回答「ございません」

え!?
無いんですか・・・結構楽しみにしてたんですけど・・・。

2.10周年記念ファンの集いの映像収録は?

回答「映像が現存しないため収録はございませんが、ブックレット、フォトデータ集に写真を掲載しております。」

んんん・・・東宝のライヴラリにないだけで、日テレには現存するのでは?
辰平さんの追悼報道時の映像は何だったんだ?

3.石塚刑事殉職90分バージョンと60分バージョンはどちらを収録するんですか?

回答「両方とも収録しております。」

これは朗報です。
地域によっては60分バージョンが本放送だったので、こちらに思い入れを持っている方もおられると思います。
これを考えると、#524の未収録が返す返す残念です。

なお、長さんの「退職→転勤」の訂正に関しては、商品には影響はないそうです。


これで大体情報は出そろった感じがあります。

そこで俄然期待が高まるのがアンソロジーになります。

頼むぞぉ・・・(祈

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ヒゲの変貌を知ってるかい?

2010-11-07 16:18:11 | 「けぶのたわごと」
未だに太陽の記憶だけあまり薄れません。
逆に、私自身の過去の記憶は相当薄れています(^_^;)
まあ、それほど良い想い出もないので、特に問題はないのですが。。。
とりわけ、幼児時代の記憶は太陽中心というビョウキっぷりです。

まあ、具体的な嗜好というのを自らか自覚するのは恐らく4~5歳ぐらいから本格的になると思いますが、
確かにゴリさんのヨコワケを目指していましたし、
あるはずのないスプリンターLBのミニカーを父と一緒に探すため走り回った。
というまあ、ど~しようもない記憶なのですが・・・。
幸いクラウンには恵まれていまして。。。
おばが太陽と同じ80系のクラウンピラードハードトップを持っていて、色は白ではなく紺だったのは残念でしたが、十分雰囲気は味わいました。おばの家に行くと、真っ先に駐車してあるクラウンの運転席に座り、両親が帰るまでずっとハンドルを握っていたそうです。まあ、この頃から相当な変わり者であったというのも、今考えると自分自身怖いです(^_^;)

そんな頃、スコッチが転勤してしばらくしてから・・・。

ヒゲと帽子の刑事が現れました。

まあ、勿体ぶるまでもなくロッキーなのですが・・・。

え?と思いましたね。
太陽のメンバーってヒゲにはまず無縁でしたし、みなさん顔はすっきりツルっとしている方ばかりだったので、
相当なインパクトを受けました。

しかし、あの当時はヒゲというのはある意味若い人は生やさないというのが・・・まあ古くからの習慣だったのですが、ヒゲというのはある程度成功した人かその筋の方にしか許されなかった部分が長いこと残っていた時代だったので、よくヒゲを残してロッキーを登場させたよなぁ・・・と。
優作さんが木之元さんの写真を日テレ内で偶然見て、いいんじゃない?といったというのは結構有名な話ですが、ある意味太陽はモラルへの挑戦という姿勢もあるので、当然の流れだったというのもあるとは思います。
ただ、木之元さんご自身はずっとヒゲを剃りたかったそうですし、体毛が比較的苦手な日本女性には多少受け入れられなかった面があって、それにヒゲの特殊性から俳優・木之元亮さんとしてではなく、間違いなく太陽のロッキーという看板を顔に背負っている如くなので、木之元さんご自身としてはなかなか売りだせなかったのは事実だと思います。

ただ、ボン&ロッキー編は番組黄金時代で、再放送まで視聴率30%を叩き出すという物凄い状態だったので、ますます木之元さんは「イコール・ロッキー」という看板を背負わざる負えなかった訳です。
ボンとロッキーはそれまでの太陽に無かった「お笑いとシリアスを兼ね備えた」コンビネーションで一躍人気者になりました。

なので、スニーカー登場後の若手脚本家の「社会問題ネタ傾向」はロッキーにしてもスニーカーにしても辛い流れでした。
1作1作は非常にいいのですが、それが続くことによって太陽全体が一気に地味になった印象は確かにありました。
当時、太陽はすでに古いという風潮があったのは事実だと思います。特に若手クリエーターとしては、太陽より『特捜最前線』のドラマ作りに魅せられていた部分があったように思います。実際、露骨な部分も見受けられましたし・・・。

その中で、ある意味既に黄金期を迎えてしまったロッキーの影が薄くなっていきます。
これは寂しかった・・・。
本来、もうちょっと明るい雰囲気のなかで、ロッキーもスニーカーも生きるわけですから。
それを証明したのがスコッチ復帰後ですね。

ただ。
スコッチ復帰で非常に微妙な立場に置かれてしまうロッキー。
派手な部分はスコッチとスニーカーが背負う事になってしまいました。
そこで急浮上したのが令子との恋愛です。
当時はちょっとビックリしました。
令子にしても殆どレギュラーに近い位置だったので、まさにbigカップル。
確かにこの二人、ウマはあっていましたけど。
なるほど、こう来るかと(^_^;)
そしてドックの登場でまた新たな相棒をロッキー得るわけです。

元々、ロッキーは相棒が居れば想像以上に映えるキャラクターだった。
というのも元々朴訥でマジメだし堅実、マイペースな面もだんだんスポルトされてどちらかというとゴリさん2代目(ファンの集いじゃないですが)的な性格になって行きましたから、相棒が増えればそれだけ世界が広がるわけで。
ゴリさんの場合は殿下だったりスコッチだったりするわけですが、ロッキーの場合はボンであり、ドック登場当時はドックにスニーカー、スコッチもそうですし、やはり令子だって相棒です。
なので、単独活動の黄金期がボン存命中であれば、この当時はロッキー話の拡大期と言えるかもしれません。

でもこのメンバー構成、殿下が去ったことによって、かなり贅沢に組み直した感じがあります。
オリジナルメンバーのボス・山さん・長さん・ゴリさんの構成を若手にも組んでダブルでぶつけてきた感じがします。
ボスと山さんの面はスコッチ、ゴリさんと殿下の部分と若手先輩刑事という部分をドック、太陽の番組基礎を担うゴリさん的部分と長さん的な部分をロッキー、そしてスニーカーという布陣は、どう見たって「ダブルスタンダード」です。
この時期は、その辺がうまく回っていて面白い作品を連発します。

ただ、この時期からロッキーの位置が「制作側寄り」になってしまい、木之元さんとして売り出すのは益々難しくなってしまった時期とも言えると思います。

結婚、子供を設けるなど、今までに考えられなかった新人刑事からの成長する過程は、ロッキーはもう太陽から離れないのではとも思いましたし、番組全体のファンとしてはもう居て当然の立場になっていたと思います。

それで、多少番組側に反感をもったのが、ジプシー登場~のOPでの位置だったわけですが・・・。
確かに徹さんは人気ものだったけれども、太陽の序列は堅持してほしかったと・・・。
あの頃はロッキーもかなり落ち着いて「若手の中の長さん」的位置でしたが、それでも・・・。
丁度この頃からロッキーのヒゲが小さくなります。本来は素顔を出したかった木之元さんの要求が叶ったものと思いますが、それは後から「素顔で死にたい→却下」という流れもあったというのを聞きました。

それでとうとう殉職なわけですが・・・。
やはり10周年カナダロケという卒業ステージは、番組側のロッキーへの大々的な花道だったと。
それだけ愛されていたとも言えると思います。
その証拠に、マミー登場から完全にロッキーはカタチが無くともセミレギュラー的な位置に座りなおします。
それを考えると、オリジナルメンバーに準じる立場になったという感じだと思います。

なんでこんなことを書いたかというと、
まあ、肩入れしているからです(^_^;)
と云うよりは、何となくロッキーが正当に評価されていないという部分があるのが、ずっと気になっているんですよね。

木之元さんいわく、「自分は太陽劣等生」という発言をされることがあります。
ただ、木之元さんがいなければ、ボン・ロッキー編の隆盛も無かったでしょうし、ドック登場以後のあのバラエティに富んだ番組構成も出来なかったと思います。
なので、木之元さんも太陽をガッツリと支えていた重要な柱だったんですよね。

バップのDVDシリーズの特典映像でもずっとレギュラー出演されていました。

その木之元さんの出番も、今月発売される1982DVD-BOXでとりあえず最後を迎えるわけです。
正直、太陽DVDシリーズを買い続けてきた楽しみの一つが木之元さんだったわけで、
かなり残念だし寂しい感じがしています。

木之元さんの一歩下がった感じ、あくまでもメインをたてようとする姿勢が、何となく物凄く共感が持てるんですよね。
それって、ロッキーとおんなじ感じで。

そういう意味では、今でも太陽を大きく支えているのは木之元さんであるというのは、
私は間違いないと思っています。

なので、木之元さんには「感謝」しかありません。
ただ、正直「お疲れ様でした」とは言いたくないんです・・・。
これからも、「また」よろしくお願いしたいので・・・。


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