映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

キネ旬ベスト10発表

2022-02-06 13:14:00 | 映画ベストテン
2021年の結果は拍子抜けするほど順当でしたね

一等賞はやっぱりドライブ・マイ・カーでした。二位との得票差もかなりあって、選者読者ともに受け入れられたところも凄いことです。アカデミー賞での受賞があれば久しぶりの日本映画大活躍となりましょう。三位に偶然と想像も選ばれているのも近年に無い快挙です。わたくしは後者の方が好きな映画ですが、重量感としたらドライブには敵いませんから文句ありません。ハッピーアワー、寝ても覚めてもそしてこの二作。ずっと濱口監督応援してきていて良かったです

四位の西川美和監督作品であるすばらしき世界は読者に支持され二位でした。わたくしも必ず観ている作家ですので納得です。役所広司の偏屈で真っ直ぐな男に愛着を持たせたことが優れた作品になった一因でしょう

嬉しかったのは六位にあのこは貴族がランクインしたことです。読者も同順位でした。わたくしの一等賞だったから読者票から漏れてたらと心配してましたが杞憂でした。助演女優に水原希子が絡むと思っていたんですけど、三浦透子一択でしたね

七位空白は読者四位わたくしも七位。そんなところかなと思います。できるなら古田新太に賞をあげたかったなと思いますが、西島秀俊もいますから無理かな

ちょっと驚いたのは十位に花束みたいな恋をしたが選者読者とも選ばれていることです。キネ旬らしくない選出だなと思います。監督も脚本家も力量ありますが、基本テレビの人なので外されると思ったんですがね。嫌いではありませんけど十位内になる映画かなとは思いました

読者のみの選出ですが街の上でがランクインしてます。わたくしのお気に入りなのでこれも嬉しかったです

さて、観てないけど選出されている茜色に焼かれると由宇子の天秤は評判も良かったのでやっぱりなと思いました。キネ旬好きな石井監督原監督横浜監督作品が選ばれているところは他のベストテンとは一線を画してます

外国映画はノマドランドしか観てないので語れません

何と言っても今回一番嬉しかったことは、読者選出にジャ◯ーズ組織票が流れなかったことです。辛うじて歴史と信頼が保たれた事は、五年後の節目を迎えるにあたり安心いたしました。所属タレントの演技力云々の話ではなく、出演しているからというだけで盲目的に高評価ポイントを与えるのは、作品に対しても演技者に対しても失礼だということをわかって頂きたいだけなんですけどね