今年初めての映画鑑賞です
監督山下敦弘、脚本野木亜紀子と聞いて食指の動かない映画ファンはいないでしょう
実はこのコンビ、テレビドラマ「コタキ兄弟と四苦八苦」で組んでいました
思い起こせばヒロインは芳根京子でした!だからこの作品での彼女は誰よりも生き生きしていたんですネ
ヤクザ達に歌のレクチャーするシーンはわたくしだけじゃなくて観客皆んなが大笑いしていました。小ネタのキティちゃんの彫り物はめちゃくちゃ面白く、暫くその絵を見ると笑いが止まらないほどでした
それなのに全体的には湿っぽい後味が尾を引き、新春笑い始めとはならなかったのです
原作がそうなっているんでしょうが、声変わりが始まった合唱部部長の男の子とヤクザの若頭代理の二人に焦点が当たり過ぎて息苦しさを感じてしまいました。ヤクザも合唱部の中学生も5vs5の団体バトルなら枝葉が伸びて絶対面白くなったと思います。野木亜紀子はそんな脚本の方が実力を発揮できる作家だし、山下敦弘監督もシリアスな話よりゆる〜い笑いを得意としているのだからプロデュースのミスでしょう
それにしても綾野剛は黒装束だと色気がありますね
良い役者です
中学生の男の子、頑張ってました。将来有望な役者になりそうです
齋藤潤、覚えておきましょう
ただこの映画で記憶に残るのは前述したように、芳根京子の山下演出にドップリ浸かったユルサでした。矢口監督作品「スウィングガールズ」の白石美帆演じる音楽教師に通じるホッコリさがあって、可愛らしかったですね
面白かったのですが、なんだか中途半端な作りになってしまい、期待したほどのことはありませんでした