物語は本屋大賞の小説が原作なので前に読んでいるのだけど、印象に残ってない。物忘れが激しいから読後の感想をランク付けしているから見返してみたら、それほど高く評価していないところをみるとわたくし的にはハズレだったのかな
ネグレクト、ヤングケアラー、ジェンダーギャップと様々に声を出せない人々のお話しばかりで、あまりにも詰め込み過ぎていて息苦しい。その割には結構呆気なく普通の生活ができているようなのも軽い感じがしてしまった
前にも書いたけど、わたくしは身の周りに親から虐待受けて育った人も自分の性別に悩んでいる人も知らない。それどころかこの歳までシビアな介護を経験したこともない
だからどうしても他人事に感じてしまうのかもしれないけど、この映画で描かれた生き辛さは何となく表面的に感じられてしまった。自分の発する声の全てが誰にでも聴こえる音域だなんて思わないが、聴いてくれる人聴こうとしてくれる人は必ずいる
それでも、やっぱり誰にも届かない鳴き声をあげながら、ひとりぽっちで人は生きてゆくものなのかとも思う
聴いてもらえない鳴き声をあげるのは、聴いてほしい願望があるから
それさえ無くなってしまった人は、もう鳴くこともない