![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/82/6d4574325a0a53e9aa92de5f262d6893.jpg)
2025年の連ドラが出揃ったので序盤の感想を忘れないうちに
冬ドラマはバカリズム脚本作品の圧倒勝利な気はするけど、なるべく最後まで全作品付き合うよう頑張る
「まどか26歳、研修医やってます」
芳根京子を朝ドラのヒロインで始めて見た時はあまりの素人臭さに驚いた。後が続かず消えてしまうひとりになるだろうと思っていたら、野木脚本・山下演出のヒロインを個性的に演じて役者としての立ち位置を掴んだようだその芳根京子主演の研修医物語。病院という空間内で同期研修医や先輩医師患者達に触発されながら悩み苦しみながらも成長していくお話し
使い古され有りがちな展開が予想されるが、目新しいのは研修医の期間で色々な現場を経験するスーパーローテーションを足早に描くので、スピーディーな作劇になっている。また、研修中はお客様なので残業しない。手術を見学中でも、お先に失礼します〜と言って帰るあたりは今らしい味付け
期待以上の序盤なので次回が楽しみ
「ふたりソロキャンプ」
コロナ禍時代に爆発的に流行ったキャンプ。あのブームに乗っかるようにいくつかのアウトドアを主題にしたドラマが作られた
このドラマもその流れを汲むものだから、基本的には大好きな題材。ひとりきりになりたくて山奥のキャンプ場でソロキャンプのテントを張る。そんな彼のソロ活動に割って入ってきたのはキャンプ初心者の女子大生
煩わしくて避けてきた人との混ざわりを後押ししたのは、少年の頃キャンプに連れて行ってくれた父親の教えてと女子大生が作る美味しいキャンプ飯
これからふたりソロキャンプが本格的に始まるので、期待したい
唯一残念なのがキャスティング。女子大生役の本田望結が大嫌いで、顔・体格・性格そのどれもが鬱陶しい。特に声と喋り方は生理的に無理
違う役者ならもっと楽しめたのに
脚本の北川亜矢子は実写ドラマ版「ゆるキャン△」2シーズン書いているので信頼できる
「べらぼう」
森下佳子脚本だからとの理由で今年の大河ドラマは観ている
序盤、NHKらしからぬ遊女全裸体を見せたりするものだから、チャレンジな作風になるかもと期待は掛かる
凋落してゆく吉原に昔の活気を取り戻そうと奮闘する青年に、古き柵や既得権に胡座をかく勢力が立ち塞がる。知恵と工夫、そして異才の人脈を駆使してのし上がる様が活写される。横浜流星の力が試される一年だ
語りの綾瀬はるかが花魁に変幻した稲荷として毎回登場してくれたなら良かったのに
現代日本のサラリーマンが愛社精神で会社を再構築してゆくカタルシスを再現できるか。それだと何だかTBSの日曜ドラマみたいになっちゃうか
「御上先生」
文科省の官僚が教育現場でどんな改革をするのか。実際の教師たちはこのドラマをどのように評価するのかが興味深い
松坂桃李は適役
吉岡里帆にぶっ飛んだ教師を演じて欲しかったというのが本音
蒔田彩珠筆頭に若手演技派を並べているので、しっかり観ていこう
「ホット スポット」
多分、今年を代表する傑作ドラマになる
前作「ブラッシュアップライフ」は輪廻転生する中年女と交わる出来事や人物を独特のリズムで描ききり、脚本家バカリズムの才能に感嘆したのだが・・・
今回は何と宇宙人
主人公のシングルマザー働くホテルの同僚が、地味なおじさんなのに特定の能力を持つ宇宙人と地球人のハーフという設定からして面白い
幼馴染の女3人とおじさん宇宙人が、微妙な活躍で地域の安心安全に貢献していくのだろう
市川実日子、平岩紙、鈴木杏の幼馴染がダラダラおしゃべりするのも笑えるし、ホテルのフロントで夏帆や坂井真紀と掛け合うところも見逃せない。木南晴夏まで登場してきたので、安藤サクラもあるのか?
そして最大の功労者はおじさん宇宙人を演じる角田晃広。わたくしがあまりお笑いに興味ないため、気にして見たことないけど彼の小心者のくせに太々しいおじさん像が無ければこんなに面白くはならなかっただろう
ロケ地が富士山の麓の街、富士吉田と都留というものわたくしにとっては思い入れがある。多い時は年間30日程度を魚釣りで通っている街だから
「おむすび」
根本ノンジの脚本作品はなんか嘘臭くて嫌いだった。朝ドラでもリアリティのないエピソードの羅列が多くて退屈。残り2ヶ月早く終わらないかな
脚本のせいじゃないんだろうけど、ほぼ1ヶ月ヒロイン不在の朝ドラって初めて観た。いいのか?橋本環奈やらなきゃ良かったと思ってるだろうな
「クジャクのダンス、誰が見た?」
TBSが本気で広瀬すずを女優にしようと企画したとしか思えない。そんなふうに感じたのは超豪華な共演陣のラインナップを見たからだ
謎深い事件を一緒に解いていくバディに弁護士役の松山ケンイチ。事件の真相を並走しながら追う記者が磯村勇斗。父親殺しの容疑者役は成田凌。この面子だけでA級の映画が一本撮れてしまう
2話終わった時点では正直どこに隠された悪意があるのか分からないけど、父だと信じてた人は血縁関係は無くヒロインの出生には過去の一家6人殺害事件が繋がっていそうだ
題名が文学的過ぎて浮いた感じはするけれど、手堅く作りさえすれば面白くなりそうだ
「リラの花咲くけものみち」
NHKにしては軟派な題材だと思うけど、引きこもり気味の女の子が北海道の大地で動物たちと向かい合いどう成長してゆくのか。素直に応援できそうな衒いのなさがかえって新鮮かも
自然の中で生きてるキツネやシカを美しく愛おしく映像化するのって、かなりの技術と忍耐が必要だと思う。ワンカットのためにそんな予算取れるのはNHKしかないって事かな
かつて、富良野の春夏秋冬生きる動物や自然を丹念に映し出したドラマがあった。5秒の絵のために何時間もカメラを回し続けたのは想像に難くない
40年以上経った今でも傑作として色褪せることはない「北の国から」。後世に残る作品を作るのってそうやって手をかけることからしか始まらない
あの名作を制作した会社が今や地に堕ちその存続さえ危うい
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます