むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

ワルシャワの燕たち(五木寛之)集英社文庫

2009年06月07日 | 読書


1990年のワルシャワを舞台に、旅行者の7日間を描写することで、激動の東欧諸国を描き出している。
冒頭から、ワルシャワでポーランドへ入国するシーンだけで緊迫感があるのだから、舞台としてはまたとない設定である。
あとがきによれば、作者が実際に訪れたときの体験を元に書かれており、競馬の着順まで事実であると言っている。
人物などは架空のキャラクターなのだろうが、それでもドキュメント性は強くでており、リアリティが半端ではなかった。
東欧諸国を理解する上で、それなりの糧となる小説であろう。
コメント
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